米国でSolana(ソラナ)を対象とした上場投資信託(ETF)の実現が目前に迫っている。グレースケール(Grayscale)とヴァンエック(VanEck)という大手資産運用会社が、米証券取引委員会(SEC)に対して最新の申請書類を提出したことで、承認に一歩近づいた形だ。
これらの申請書類では、ファンドの手数料やカストディアン(資産管理者)、さらにはステーキング計画までが明らかにされている。もしETFが承認されれば、米国の一般投資家はSolana(SOL)に直接投資することなく、ETFを通じて間接的に資産へのアクセスを得られるようになる。
グレースケールが提案している「Grayscale Solana Trust ETF(GSOL)」は、NYSE Arcaに上場予定で、年率2.5%のスポンサー手数料が設定されている。この数値は高めに見えるが、同社の他の暗号資産ファンドと同水準だ。
資産管理はCoinbase(コインベース)が担当し、初期段階では「現金モデル」が採用される。これは、投資家が米ドルでETFを購入・売却し、その現金がSOLへと換金され、ファンドの価値に反映される仕組みである。
ファンド自体はSOLを直接保有する形式で、デリバティブ(金融派生商品)やレンディングなどの複雑な運用は行わず、CoinDesk SL50インデックスに連動する設計となっている。ステーキングは当初実施されないものの、将来的な導入は否定されていない。
VanEckの戦略とSnorter Tokenへの注目
ヴァンエックは「VanEck Solana Trust Fund(VSOL)」の申請を通じて、より積極的な運用を目指している。年率1.5%のスポンサー手数料に加え、初期段階からSOLのステーキングを実施する計画だ。
VSOLはCboe BZXに上場予定で、同社はリスクを最小化するため、慎重にステーキング・プロバイダーを選定している。初期は通常のステーキングに限定されるが、将来的には規制の明確化に伴い、リキッド・ステーキング・トークン(LST)の導入も視野に入れている。
SOLの管理は、Gemini Trust CompanyとCoinbase Custodyが担う予定だ。
SECがこれらの改訂申請書類を精査していること自体、暗号資産関連商品に対する姿勢が柔軟になりつつある兆候といえる。両ファンドは「グラント―・トラスト(信託)」として設計されており、従来の投資信託に適用される厳格なルールを一部回避できる構造になっている。
グレースケールとヴァンエックは、分散型アプリケーション(dApps)やゲーム、トークン化資産などで活用が広がるSolanaの高速かつ低コストなブロックチェーン技術への関心の高まりを捉えた格好だ。
一方、Solana関連の新たな動きとして注目を集めているのが、Snorter Token(SNORT)である。これは、Telegram上で利用できる仮想通貨取引ボット「Snorter Bot」を支える暗号資産であり、分散型金融(DeFi)市場に実用性をもたらすプロジェクトとして話題を集めている。

Solanaが一般投資家の間で認知されつつある今、このプロジェクトに早期に参加することは、2025年に注目される新しい仮想通貨への投資機会となる可能性がある。
Snorter Token(SNORT):ミームと取引の実用性を融合
Snorter Tokenは、Telegram内で機能する取引支援ボット「Snorter Bot」の基盤となるトークンである。
このボットは、トークンのスナイプ購入、自動コピー取引、指値注文の設定、ポートフォリオのリアルタイム追跡など、多機能な取引支援ツールを提供することで、複雑な取引所の操作や常時監視といったトレーダーの課題を解決している。
プレセールも順調に進行しており、すでに220万ドル(約3億4,000万円)を超える資金を調達している。これは、使いやすく効率的な取引ツールへのニーズが高いことを示している。
Snorter Botの大きな特徴は、その高速性にある。専用のSolana RPCノードを利用することで、取引実行時間を1秒未満に抑えるとしており、ネットワーク混雑による遅延を回避できる可能性がある。
また、SNORT保有者は取引手数料が1.5%から0.85%へと大幅に割引される。これにより、Snorter Botはコストパフォーマンスに優れた選択肢となる。
さらに、ハニーポットやラグプル(詐欺的なプロジェクト)を検出するセキュリティ機能も備えており、ユーザーの資産を保護する体制も整っている。

Snorter Tokenの成長可能性と将来計画
SNORTは、年率161%という高利回りのステーキング報酬により、収益性の面でも注目を集めている。
また、Snorter Tokenはコミュニティ主導のプロジェクトとして、トークン保有者にガバナンス権を付与し、今後の開発方針にも参加できる仕組みを採用している。今後はSolanaやEthereum以外のブロックチェーンへの拡張も視野に入れており、より広範な仮想通貨ユーザー層へのリーチを目指している。
ミーム的な親しみやすさと実用的な機能を兼ね備えたこのトークンは、今後の成長余地があるとみられる。暗号資産市場の成熟に伴い、使いやすさと性能を両立するツールが求められる中、Snorter Botは多くのユーザーにとって有力な選択肢となるだろう。
現在、プレセールでは1トークンあたり0.0999ドル(約15円)で販売されている。

暗号資産市場の新たな潮流:ETFと革新が進む中で
SECによるSolana ETFの審査が進むなか、米国における暗号資産投資の環境は大きく変化しつつある。これにより、一般の投資家でもSolanaへアクセスしやすくなり、暗号資産の普及において大きな前進となるだろう。
一方、Snorter Token(SNORT)のようなプロジェクトは、ミームコイン分野に実用性を持ち込み、一般ユーザーでも参加しやすい形を提供している。こうした点からも、同トークンは2025年に注目すべき有望銘柄の一つといえる。
市場が進化を続ける中、自らの判断で調査を行い、投資対象の理解を深めることがこれまで以上に重要となる。






