
XRPは現在2.82ドル(約421円)で取引されており、日次取引高は31億9,000万ドル(約4,770億円)、時価総額は1,675億ドル(約25兆円)で、暗号資産市場で第3位に位置している。過去24時間で0.49%の小幅上昇を見せたものの、その裏側ではより大きな動きが進行している。
オンチェーン分析企業CryptoQuantのデータによれば、2025年を通じて「クジラ」と呼ばれる大口保有者が着実にXRPの保有量を減らしているという。アナリストのMaartunn氏は、これは分配局面であり、大口投資家から小口投資家へとトークンが移転していると指摘する。年央には流出が一時停止したが、その後再び加速しており、売り圧力が持続している状況だ。
一方で、小口投資家は依然として強気姿勢を維持している。Coinalyzeのデータによれば、資金調達率は現在0.0114で、0.0159に上昇する見込みだ。未決済建玉は28億7,000万ドル(約4,290億円)に達し、多くの投資家がロングポジションを取って上昇を狙っている。大口売りと小口買いの対立は、新規資金が市場供給を吸収できなければ、価格変動を大きくする可能性がある。
採用拡大と機関投資家の思惑
取引動向に加え、XRPのエコシステムも広がりを見せている。暗号資産取引所Gemini(ジェミナイ)とRipple(リップル)は、キャッシュバック報酬をXRPで提供するクレジットカードを発表した。燃料や電気自動車の充電といったカテゴリで4%、特定の加盟店では最大10%の還元を受けられる。この取り組みにより、XRPの実用性が強化され、投機以外での採用拡大が進んでいる。
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— RippleX (@RippleXDev) August 25, 2025
機関投資家レベルでは、XRP先物市場で注目が集まっている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のXRP先物契約は、同取引所の歴史上最速で10億ドル(約1,490億円)の未決済建玉に到達した。これを受け、スポット型XRP ETF承認の可能性も高まり、予測市場では2025年末までに承認される確率を82%と見積もっている。
市場センチメントを左右する要因は以下の通りである:
- クジラによる保有量の減少と分配
- 小口投資家のレバレッジ増加と高い資金調達率
- 未決済建玉28億7,000万ドル(約4,290億円)で投機色強まる
- CME先物の成長とETF承認期待
- 新たなXRPクレジットカードによる実利用拡大
一部では、XRPの本来の目的である国際送金の橋渡し機能は、より効率的な競合プロジェクトに取って代わられつつあると指摘されている。それでも、デリバティブ市場での勢いと小口投資家の参加は、依然としてXRPの地位を支えている。
XRP価格予測:テクニカル展望
テクニカルチャートの観点からは、XRPは依然として下方圧力を受けている。価格は8月の高値から引かれた下降トレンドラインの下にあり、50日移動平均線(2.94ドル、約439円)が上昇の上値を抑え、200日移動平均線(2.88ドル、約430円)が短期的な均衡点となっている。
モメンタムは慎重さを示している。相対力指数(RSI)は39で需要の弱さを示し、MACDは中立をわずかに下回っている。ローソク足は抵抗線付近でコマ足を形成しており、これはしばしばブレイクアウトの前兆とされる。
投資家が注目する水準は以下の通りである:
- レジスタンス:2.99ドル(約446円)、3.25ドル(約485円)、3.43ドル(約511円)
- サポート:2.79ドル(約416円)、2.58ドル(約385円)、2.43ドル(約363円)
2.99ドルを明確に突破すれば、3.43ドルまでの上昇余地が開ける。逆に失敗すれば、2.28ドル(約340円)まで下落し、ウェッジパターンの崩壊が完成する可能性がある。
取引戦略としては非対称的な状況にある。出来高を伴って2.99ドルを突破すれば、短期的には3.43ドル、さらに中期的には3.67ドル(約547円)を超える展開も視野に入る。
XRP holds $2.83 as whales sell into retail demand. Key breakout level: $2.99. Above it, bulls eye $3.43. Below $2.79, risks deepen. #XRP #Crypto pic.twitter.com/M2C60jzzxS
— Arslan Ali (@forex_arslan) August 31, 2025
全体像として、XRPの調整局面は崩壊というよりは基盤形成に近い。採用拡大やETF承認への期待が続けば、この局面は次の大規模な上昇への土台となり得るだろう。こうした要素を踏まえると、リップル 今後の動向は投資家にとって重要な判断材料となる。
プレセール中のBitcoin Hyperが示す可能性
Bitcoin Hyper(HYPER)は、Solana Virtual Machine(SVM)を基盤とする初のビットコイン・ネイティブなレイヤー2として注目されている。目的は、低コストかつ高速なスマートコントラクト、分散型アプリ(dApps)、さらにはミームコインの作成を可能にすることで、ビットコインのエコシステムを拡張することにある。
ビットコインの強固なセキュリティとSolanaの高性能基盤を組み合わせることで、シームレスなBTCブリッジやスケーラブルなdApp開発といった新たなユースケースを実現する。プロジェクトは信頼性と拡張性を重視し、監査企業Consultによる検証を受けており、投資家に安心感を提供している。
勢いは急速に高まっている。プレセールはすでに1,300万ドル(約19億3,000万円)を突破し、残る割り当ても限られている。現在の段階ではHYPERトークンは1枚0.012835ドル(約1.9円)で提供されているが、プレセールの進行とともに価格は上昇していく予定だ。
HYPERトークンは公式サイト「Bitcoin Hyper」から、暗号資産または銀行カードを利用して購入できる。
