
ビットコインが約84,000ドル(約1,260万円)付近を推移し、XRPは米証券取引委員会(SEC)が控訴を取り下げたことで反発するなど、仮想通貨市場は再び活気づきつつある。完全な強気相場入りとは言えないものの、投資家心理は慎重姿勢から楽観的なムードへと徐々に変化している。
注目を集めるのは大手銘柄だが、その上昇余地は限られている可能性がある。一方で、まだ広く知られていない小規模かつ高ポテンシャルなプロジェクトには、大手銘柄では得られないような急成長のチャンスが秘められている。
そこで、2025年に大きなリターンをもたらす可能性のある注目の4銘柄を紹介する。
1. Solaxy(SOLX)
ソラナ(Solana)がミームコイン取引で最も人気のあるブロックチェーンとなった一方で、ネットワーク混雑時には取引失敗などの問題が発生し、一般ユーザーにとって課題が浮き彫りとなった。特に、米国のドナルド・トランプ元大統領がソラナ上で「OFFICIAL TRUMP(TRUMP)」ミームコインをローンチした際にその影響は顕著だった。
POV: You’re presenting $SOLX to the masses 🛸🔥https://t.co/mdaTX9aVVx pic.twitter.com/CnEIIwS4Ts
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) March 21, 2025
Solaxyは、ソラナのレイヤー2ソリューションとして登場し、ネットワーク混雑や取引失敗といった課題を解決することで、取引速度、スケーラビリティ、信頼性の向上を目指している。これにより、ソラナ上でのユーザー体験の改善を図る。
ネイティブトークンであるSOLXは、エコシステムの基盤となる存在で、プレセール中はステーキングにより149%という動的な利回りを提供している。注目すべきは、SOLXがイーサリアム(Ethereum)とソラナの両方で稼働しており、イーサリアムの流動性とソラナの効率性を融合している点だ。
現在実施中のプレセールでは、1トークンあたり0.00167ドル(約0.25円)という割安な価格で入手可能で、これまでに2,700万ドル(約40億円)以上が調達されている。プレセール終了後は主要取引所への上場が予定されている。
2. MIND of Pepe(MIND)
AI(人工知能)とAIエージェントが仮想通貨市場および伝統的な金融市場で注目を集める中、MIND of PepeはAIを活用した次世代型プロジェクトとして台頭している。このプロジェクトは、MINDトークン保有者にリアルタイムで実用的なインサイトを提供することを目的としている。
自己進化型のAIエージェントが、X(旧Twitter)などのプラットフォームで自律的にインフルエンサーやコミュニティと交流し、新たなトレンドや投資機会を検出する仕組みだ。このようなAIエージェント仮想通貨の登場により、従来の投資分析とは異なる新たな価値提供が実現しつつある。
Shred. $MIND pic.twitter.com/EYVhQzFkik
— MIND of Pepe (@MINDofPepe) March 21, 2025
ネイティブトークンのMINDは、エコシステム内で活用され、300%の動的APY(年利)によるステーキング報酬や、AIによるトレンド分析、AI生成トークンの先行アクセスといった特典が付与される。
プレセールは、こうした機能をいち早く体験できる機会として設計されており、これまでに750万ドル(約11億円)以上を調達している。MIND of Pepeは、投資家やトレーダーの間で注目を集めつつある。
3. Zeus Network(ZEUS)
ビットコインとソラナは異なるブロックチェーン上で稼働しており、両者をつなぐのは複雑なプロセスとなっている。これに対し、Zeus Networkは、ビットコインとソラナ間の統合を可能にするパーミッションレス(許可不要)の通信レイヤーを提供する。
従来のブリッジ(他ブロックチェーン間の資産移動手段)では、ビットコインをWBTC(ラップド・ビットコイン)に変換する必要があるが、Zeus Networkはソラナの仮想マシンを活用することで、ラップドトークンを用いずにビットコインを直接プログラム制御する仕組みを実現し、カウンターパーティリスクを低減する。
同ネットワークの代表的なアプリケーション「APOLLO」は、ビットコイン保有者がBTCをロックし、その代替トークンであるzBTCを用いてソラナ上のDeFi(分散型金融)プラットフォームと連携することを可能にする。
ネイティブトークンのZEUSは、ステーキングによって40%のパッシブ報酬を得られるほか、ガーディアン(承認者)としてネットワークのセキュリティ向上にも寄与する。
ZEUSの価格は0.25ドル(約38円)を突破し、下降チャネルを上抜けたことで、今後数か月および2025年にかけての強気相場におけるエントリーポイントとなる可能性がある。
4. Kamino Finance(KMNO)
ソラナのDeFi分野が注目を集める中、Kamino Financeはユーザーが仮想通貨を貸し出したり、別の資産を借り入れたりして、利回りを得ることができるプラットフォームとして存在感を高めている。現在、18億ドル(約2,700億円)超の総預かり資産(TVL)を誇る、最大級の分散型金融(DeFi)プロトコルである。
Kaminoは、オートメーション化された流動性ボールト、貸付市場「K-Lend」、さらにはレバレッジを活用した取引やロング・ショートポジションといった高度なトレーディング戦略用ツールなど、幅広いサービスを提供している。
ネイティブトークンのKMNOは、ガバナンス(運営参加)権を付与するほか、将来的にはステーキングによるエアドロップ(無償配布)や、手数料割引、報酬プログラムなどのユーティリティも検討されている。
集中型流動性管理を自動化・最適化することで、ユーザーが煩雑な手続きなく利回りを得やすい仕組みを構築している点も特徴だ。
KMNOの価格は長期的な下降チャネルを上抜けつつあり、今後数か月での反発が期待されている。
