
プレセールは、リスクを取れる投資家にとって魅力的な選択肢である。ミームコイン的なユーモアを求める場合でも、実用性を重視する場合でも、有望な暗号資産のプレセールには共通点がある。それは、取引所に上場する前から話題を集め、資金調達に成功している点だ。
以下では、今月注目を集めている初期段階のプロジェクトを4つ紹介する。
BTC Bull Token(BTCBULL)
BTC Bull Token(BTCBULL)は、次のビットコイン(Bitcoin)の強気相場に賭けるレバレッジ型トークンであり、ミームコイン的な要素も持ち合わせている。イーサリアム(Ethereum)上に構築されており、ビットコインが主要な価格帯を突破するたびに反応する仕組みだ。具体的には、ビットコインが125,000ドル(約1,960万円)、175,000ドル(約2,740万円)、225,000ドル(約3,520万円)に達するとトークンがバーン(焼却)され、150,000ドル(約2,350万円)や200,000ドル(約3,130万円)を超えると、実際のビットコインによる報酬が発生する。
Over $7M raised. This is not a drill. 🐂🔥 pic.twitter.com/S7Mq8LPWq7
— BTCBULL_TOKEN (@BTCBULL_TOKEN) June 24, 2025
すでに730万ドル(約11億4,400万円)以上の資金を調達しており、プレセール価格は6月30日まで0.002575ドル(約0.39円)で固定されている。購入希望者は、残り1週間を切っている今が購入のチャンスとなる。早期購入者は、BTCBULLをステーキングすることで年利56%のリターンを得ることも可能だ。
プレセール終了後は、分散型取引所(DEX)への上場が予定されており、将来的には中央集権型取引所(CEX)への上場も視野に入れている。暗号資産アナリストであるApex Syndicateは、本トークンについて「ビットコイン関連で最も優れたプレセール」と評価している。
ビットコインが新たな史上最高値に向かうと考える投資家にとって、BTCBULLは注目に値するだろう。
Snorter(SNORT)
Snorter(SNORT)は、Solana(ソラナ)に対応したTelegram上の取引ボット「Snorter Bot」を支援するトークンである。このボットは、新規トークンのスナイピング、成功したウォレットのコピー取引、ポートフォリオの追跡といった機能を一つのインターフェースで提供している。SNORTトークンの保有者は、取引手数料の割引、プレミアム機能、ステーキング報酬、そして将来的にはDAO(分散型自律組織)における投票権も得られる予定だ。
Here to change how sniping’s done.
Snorter Bot lets you snipe new tokens within seconds of liquidity appearing, before normies have even refreshed the page. pic.twitter.com/fdlShFMsgW
— Snorter (@SnorterToken) June 24, 2025
プレセールは全60ステージに分かれており、現在の価格は1トークンあたり0.0959ドル(約15円)である。今月に入り、大口投資家(いわゆる「クジラ」)による購入が相次ぎ、すでに110万ドル(約1億7,200万円)以上を調達している。
注目すべきは、Snorter Botがすでにβ版として稼働している点である。また、チームはSolana上での失敗取引やフロントランニングを減らすため、独自のRPCインフラも構築している。コードはCoinsultおよびSolidProofによって監査済みで、安全性にも配慮されている。
今後5年間で、暗号資産の取引ボットはさらに普及すると見込まれており、Snorterが現在の勢いを維持できれば、SNORTの価値も大きく伸びる可能性がある。
Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyper(HYPER)は、ビットコインの柔軟性と処理速度を向上させることを目的としているが、ビットコインのメインチェーン自体には手を加えない点が特徴である。HYPERトークンは、Solanaの仮想マシン上で動作する独自のレイヤー2上で発行され、トランザクションは即時かつ低コストで処理される。また、ゼロ知識証明(ZKプローフ)を用いて定期的にビットコインと同期を行う。
基本的な仕組みは、ビットコインをスマートコントラクトにロックし、その対価としてレイヤー2上にHYPERトークンを1対1で発行し、使用後にトークンをバーンすることで元のビットコインを引き出すというものだ。これは非カストディ型の設計であり、ビットコイン保有者が単に保有するだけでなく、積極的に活用できるようにする。
HYPERの総供給量は210億枚であり、そのうち42億枚がプレセールで販売されている。これまでに約150万ドル(約2億3,500万円)を調達済みで、ネットワークはまだ本稼働していないものの、早期ステーキングでは年利505%という高利回りを記録している。こうした利回りの高さが、99Bitcoinsのアナリストたちが強気な見通しを示す理由の一つとなっている。
技術が実装通りに機能し、ビットコインとのブリッジが安定すれば、HYPERは現在購入可能な中でも有望なプレセール案件となり得る。
Best Wallet Token(BEST)
Best Wallet Token(BEST)は、セルフカストディ型モバイルアプリ「Best Wallet」のネイティブトークンである。同アプリはすでに50万件以上ダウンロードされており、トークンを保有することでアプリ内でのスワップ手数料や購入手数料が割引されるほか、「Upcoming Tokens」ローンチパッドを通じて新トークンの先行購入権も得られる。
プレセールは継続中で、価格は1トークンあたり0.025225ドル(約3.95円)に設定されている。現在までに1,350万ドル(約21億1,400万円)以上の資金を調達しており、プレセール中でも年利103%のステーキングが可能となっている。DAOが稼働すれば、ガバナンス機能も導入される予定だ。
Best Walletの今後の開発計画には、暗号資産デビットカード、ポートフォリオ管理機能、ブラウザ拡張機能、そしてMEV(最大抽出可能価値)対策が含まれており、将来的には包括的な暗号資産管理ツールを目指している。これらの機能は開発中ではあるが、基本的なアプリはすでに利用可能である。
競争が激しい分野ではあるものの、Best Walletは使いやすさに重点を置き、X(旧Twitter)上での存在感も拡大しており、今後の動向に注目したいプロジェクトだ。
