
仮想通貨市場には数百万ものトークンが存在し、どれが将来的に急騰するかを見極めるのは容易ではない。
誰もが次の「1000倍銘柄」を見つけたいと考えているが、どこから手をつけるべきか分からないというのが実情だ。
1000倍銘柄を見つけるには?
1000倍を狙える銘柄を探すには、単なる運に頼るのではなく、戦略が必要となる。真の利益は、話題になる前の早い段階で投資することにある。つまり、ローンチ直後、またはできればプレセール段階のトークンに注目することが重要だ。
そのためには、仮想通貨ローンチパッドやプレセール情報サイトをチェックするのがよい。たとえば、CoinSniperやICOHotListなどのサイトでは、数週間から数か月先のプロジェクトが紹介されていることもある。早期購入は価格が固定されており、ボットや一般投資家が参入する前に買えるメリットがある。
ただし、手当たり次第に投資するのではなく、リサーチが欠かせない。まずはトークノミクス(トークンの経済設計)を確認する。供給量に上限があるか、チームの保有トークンが一定期間ロックされているかといった点は重要だ。チームがローンチ当日に自由に売却できる場合は、警戒が必要となる。
次に、プロジェクトのユースケース(実用性)を確認する。実社会の課題を解決する仕組みか、あるいはAIやRWA(現実資産)といったトレンド領域に新たな機能を提供するものか。いずれにせよ、需要がどこにあるのかが明確である必要がある。
最後に、X(旧Twitter)やReddit、Discordといったコミュニティの盛り上がりも重要な要素だ。特にミームコイン系では、コミュニティの支持がプロジェクトの拡散力と継続性に直結する。
また、過去に有望な案件を見つけてきたウォレットの動きを追うのも一つの手だ。ArkhamやDeBankといったツールでは「スマートマネー」と呼ばれる投資家のウォレットを追跡できる。特定のウォレットがプレセール段階で継続的に購入している場合、それは注目に値するシグナルとなる。
理論はここまでだが、実際にはどのような銘柄が当てはまるのか。次に、注目すべきプロジェクトをいくつか紹介する。
Solaxy(SOLX)──Solana向け初のレイヤー2プロジェクト
Solanaの速度や手数料に不満を感じたことがあるなら、Solaxy(SOLX)は見逃せない存在だ。Solana初のレイヤー2として設計されており、ネットワークの混雑解消を目的としている。
Solaxyは、取引処理をメインネットの外で行うことにより、全体の処理速度を高め、手数料を抑える。さらに、Solaxy上で新しいミームコインを発行できるローンチパッド「Igniter Protocol」も開発中だ。
プレセールではすでに5,300万ドル(約83億5,000万円)以上を調達しており、市場からの期待の高さがうかがえる。さらに、開発チームは6,200万ドル(約97億6,000万円)相当のトークンを焼却(バーン)しており、流通量を減らすことでSOLXの価値を高めている。
高いステーキング報酬と、近日中の取引所上場が予定されており、Solaxyは単なる話題先行のプロジェクトではなく、実用性に基づいた堅実な基盤を持っている。
Snorter(SNORT)──Telegram対応の新ミームコイン取引用ボット
ミームコインの取引は、爆発的な利益の可能性がある一方で、詐欺リスクも高い。Snorter(SNORT)は、Telegramアプリ内で使えるトレーディングボットを提供することで、そのリスクを軽減しようとしている。
このボットはSolanaを基盤としており、動作が高速で、取引や新規トークンの発見をより安全に行える。流行前のミームコインを“嗅ぎ分ける”設計となっており、ラグプル(資金持ち逃げ)やハニーポット(出金不能詐欺)などを回避する支援も行う。
プレセールではすでに100万ドル(約1億5,800万円)以上を調達しており、多くのトレーダーがこの機能に期待していることが分かる。現在のステーキング報酬は年利289%という高水準で、99Bitcoinsのアナリストからも取り上げられている。
他のブロックチェーンへの対応も予定されており、Snorterは今後のミームコイントレードに欠かせないツールとなる可能性がある。
Stratis(STRAX)──企業向けブロックチェーンサービスの先駆者
Stratis(STRAX)は2016年から存在するプロジェクトで、ほとんどの仮想通貨プロジェクトが無視してきた「大企業市場」に焦点を当てている。企業が自社専用のブロックチェーンを開発できる「Blockchain as a Service(BaaS)」を提供しているのが特徴だ。
当初はビットコインを基盤としていたが、現在はイーサリアム互換のシステムへと移行し、より多くの開発者やツールに対応可能となった。今月には、バイナンスの支援を受けてマスターノードによるステーキングを開始し、ネットワークのセキュリティを強化している。
こうした動きは、Stratisが長期的な展望を持ってプロジェクトを進めている証拠といえる。現在、CoinMarketCapでもトレンド入りしており、STRAXは今後の反発が期待できる銘柄の一つだ。
Status(SNT)──Web3をスマホで完結させるアプリ
Status(SNT)は、分散型アプリ(dApps)をスマートフォンで簡単に使えるようにすることを目的としたモバイルアプリだ。プライベートメッセンジャー、暗号資産ウォレット、Web3ブラウザを一体化して提供している。
2017年のICOで1億ドル(約158億円)を調達して以来、一般ユーザーがWeb3にアクセスしやすくなることを目指してきた。メッセージはサーバーではなくP2P技術によってやり取りされ、プライバシーが保たれている。
SNTトークンは、アプリ内の機能利用やプロジェクトの今後の方向性に関する投票権を提供する。現在、SNTは0.042ドル(約6.6円)で取引されており、過去1週間で40%の上昇を記録している。これは、次なる上昇フェーズの兆しかもしれない。
