
仮想通貨市場は、第3四半期を前に明るい見通しが広がっている。週末にアメリカがイランへの空爆を実施したことで、Bitcoin(ビットコイン)は一時10万ドル(約1,560万円)を下回ったが、その後、イランとイスラエルの完全停戦への期待から価格は10万4,000ドル(約1,620万円)を超えて回復した。
また、米連邦住宅金融庁(FHFA)は、暗号資産を住宅ローンの審査要素として考慮すべきか検討を開始した。これは、暗号資産が従来の金融分野でも受け入れられる兆しとも受け取れる。
さらに、機関投資家からの資金流入が続いており、市場心理も改善傾向にある。デジタル資産ファンドへの資金流入は10週連続で、直近1週間で約12億4,000万ドル(約1,930億円)に達している。
地政学的リスクの後退とリスク選好の回復により、投資家は次なる成長が期待される仮想通貨プロジェクトに注目し始めている。以下では、第3四半期に向けて勢いを増している有望なICOを4件紹介する。
BTC Bull Token
BTC Bull Token(BTCBULL)は、保有者に実際のBitcoinを報酬として付与することで注目を集めているミーム系トークンである。すでにBitcoin支持層から強い支持を受け、プレセールでは730万ドル(約11億3,000万円)以上を調達している。
最大の特徴は、Bitcoinが新たな価格帯に到達するたびに、BTCBULL保有者に無料でBitcoinがエアドロップ(無償配布)される仕組みにある。BTC Bull Tokenのロードマップによれば、最初のエアドロップはBitcoinが15万ドル(約2,340万円)に達した際に実施され、それ以降は5万ドル(約780万円)ごとに段階的に行われる予定だ。
さらに、BTCBULLはデフレモデルを採用しており、トークンの一部をバーン(焼却)することで希少性を高め、長期的な価値を維持する仕組みを取っている。具体的には、12万5,000ドル(約1,950万円)、17万5,000ドル(約2,730万円)、22万5,000ドル(約3,510万円)で焼却イベントが計画されている。
最終的には、Bitcoinが25万ドル(約3,900万円)に達した時点で、総発行量210億枚のうち10%がコミュニティに報酬としてエアドロップされる。さらに、ステーキング機能により、最大年利55%の受動的収益も可能だ。
プレセールは残り6日を切っており、現在は1トークンあたり0.00258ドル(約0.40円)で購入可能。上場前のラストチャンスとなっている。
Snorter Token
次に注目されるのは、Snorter Token(SNORT)だ。これはミーム系ユーティリティトークンであり、プライバシー重視のTelegramベースの暗号資産取引ボット「Snorter Bot」の中核をなす。
このボットは、Telegramチャットを通じてトークンスナイプ(新規トークンの高速購入)、コピー取引、損切り・利確設定、ポートフォリオ管理などの機能を提供し、個人投資家がWeb3市場で戦いやすくなることを目指す。
SNORT保有者は取引手数料の優遇を受けられ、Snorter Botでのトークンスワップ手数料は0.85%に抑えられている。これは、一般的なボットの1〜1.5%と比べて大幅に低い。
さらに、Snorter Botは不正プロジェクトの検知機能も搭載しており、初期テストではラグプルやハニーポットといった悪質なトークンの85%を検出する結果が出ている。今後はMEV(最大抽出可能価値)対策やブラックリスト機能も統合される予定だ。
プレセールは開始から好調で、すでに120万ドル(約1億8,700万円)を調達している。SNORTは1トークン0.0961ドル(約15円)で購入可能で、プレセール期間中にステーキングすることで最大年利265%を得ることができる。
Bitcoin Hyper
3番目に紹介するのは、Bitcoin Hyper(HYPER)である。これはBitcoinのネットワーク性能を飛躍的に向上させることを目指すレイヤー2(L2)ソリューションである。
Solana Virtual Machine(SVM)上に構築されており、高速処理と低コストを実現するSolanaの技術を、Bitcoinのセキュリティと分散性と統合している。これにより、ミリ秒単位の高速処理と低手数料でトランザクションや分散型アプリケーション(dApps)を実行できる。
HYPERのプレセールではすでに150万ドル(約2億3,400万円)以上が調達されており、1トークンあたり0.012ドル(約1.9円)で提供されている。アナリストによれば、上場後に10倍以上の価格上昇が期待されている。
HYPERはガス代の支払いやネットワーク利用料として活用される予定で、開発者の参入が進めば需要も拡大する見込みだ。また、HYPERの保有者はガバナンス参加とステーキング報酬を受け取ることができ、プレセール中でも最大年利492%が可能となっている。
Best Wallet Token
最後に紹介するのは、Best Wallet Token(BEST)である。これは、急成長中の非カストディアル型暗号資産ウォレットアプリ「Best Wallet」のネイティブトークンであり、すでに月間25万人以上のアクティブユーザーを持つ。
Best Walletは、BitcoinやEthereumを含む60以上のブロックチェーンに対応し、クロスチェーンスワップ用のDEXアグリゲーター、法定通貨からのオンランプ機能、有望なプレセールプロジェクトを発見できるセクションなどを備える。
BESTトークン保有者は、取引手数料の割引や高利回りのステーキング報酬に加え、ウォレット内の「Upcoming Tokens」セクションに掲載されるプレセール案件への優先アクセス権も得られる。
これまでに1,350万ドル(約21億円)以上を調達しており、Web3時代の総合型ウォレットとして期待が高まっている。現在は1トークンあたり0.025225ドル(約3.9円)で購入でき、上場前にステーキングすることで最大年利102%を獲得可能だ。
