
暗号資産市場はここ1週間、恐怖と欲望指数(Fear and Greed Index)で「極度の強欲」領域に達していたが、5月19日に1.49%の調整を記録し、時価総額は3.25兆ドル(約507兆円)まで縮小した。
市場全体から1,000億ドル(約15兆6,000億円)以上が一夜で失われた格好だが、これはビットコイン(BTC)やその他のアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)にとって、さらなる上昇のチャンスにもなり得る。以下では、今後の成長が期待される注目の銘柄を紹介する。
Best Wallet Token(BEST)
Best Wallet Tokenは、Web3非カストディアルウォレット(第三者を介さず自己管理するウォレット)「Best Wallet」のネイティブトークンとして、2025年中に市場に登場予定だ。
今月初めには1,200万ドル(約18億7,000万円)を超える資金調達を達成し、その後も50万ドル(約7,800万円)以上が追加されている。現在最も注目を集める仮想通貨プレセールの一つである。
BESTを保有することで、Best Walletのユーザーはさまざまな特典を受けられる設計となっており、長期保有に向いた資産としての魅力が高い。トークンが分散型取引所(DEX)に上場すれば、価格上昇も見込まれる。
特典には、取引手数料の引き下げやプレセールトークンへの先行アクセス、さらに今後導入予定のステーキングアグリゲーターによる報酬強化などが含まれる。
なお、現在の1トークンあたりの価格は0.025045ドル(約3.9円)で、DEX上場価格0.025476ドル(約4.0円)を下回っており、割安な購入機会といえる。
Solaxy(SOLX)
3,770万ドル(約59億円)を突破したSolaxyは、過去最大級のミームコインプロジェクトの一つとして、プレセール終了が間近に迫っている。
Solana(ソラナ)ネットワークのスケーラビリティを向上させ、トランザクションの失敗を防ぐ「ロールアップ(Rollups)」を用いたレイヤー2ソリューションの実装が予定されており、Solaxyのローンチにより取引速度とガス代の改善が期待されている。
We’re going interstellar! 🛸
38M Raised! 🔥 pic.twitter.com/udfUBJ0GBC
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) May 20, 2025
さらに、イーサリアム、Solana、Base間でのシームレスなトークンスワップを可能にするブリッジの実装も発表されており、99Bitcoinsの専門家は「上場時に100倍の成長も見込める」と評価している。
プレセール期間中にSOLXを購入すれば、107%の年利でステーキング可能という点も大きな魅力であり、終了まで残り28日となった今が購入のラストチャンスともいえる。
Grass(GRASS)
Layer 2のロールアップ技術を用いた高速データ処理と、ブロックチェーンとAIの融合を目指すGrassは、未使用のインターネット帯域を収益化することを目的としたプラットフォームである。
ガバナンス、ステーキング、ユーザー報酬に使用されるネイティブトークンGRASSは、2024年末に最高値となる3.9ドル(約610円)を記録。現在の価格は1.87ドル(約290円)と下落しているが、専門家グレッグ・ミラー氏は「今夏に再び最高値を更新する」と予測している。
5月19日には、Lookonchainが報告した大口投資家(クジラ)による78万6,170GRASS(当時約170万USDC相当)の購入も注目を集めた。
2025年のロードマップでは、マルチモーダルAI機能の強化が掲げられており、今後2倍以上の成長が期待されることから、現在の価格帯は好機とされている。
Internet Computer(ICP)
Internet Computerは、従来のクラウドストレージの代替を目指し、オンチェーンで安全かつ分散化されたストレージサービスを提供するプロジェクトである。
同プラットフォームには、分散型アプリケーション(dApp)が豊富に揃っており、ユーザーや企業はAIモデルをスマートコントラクトとして実行・運用・共有できる。ICP保有者にはガバナンス権も付与され、プロジェクトに関する提案への投票が可能だ。
5月12日に6.06ドル(約950円)を記録した後、19日には4.99ドル(約780円)まで下落し、直近30日間の上昇率は4.13%となったが、ロング/ショート比率は1.96と高く、短期的な成長期待が維持されている。
テクニカルアナリストCrypto Guru氏によれば、ICPは50日移動平均線(SMA)5.13ドル(約810円)を上回る動きを見せており、6.4ドル(約1,000円)突破が視野に入っているという。
Bonk(BONK)
Bonkは2022年12月にSolana上で立ち上げられたミームコインで、Solanaネットワークを代表するドッグ系トークンとして人気を集めている。
2024年末に最高値となる0.00005916ドル(約0.0092円)を記録した後、4月中旬には0.00001213ドル(約0.0019円)まで下落。しかしその後は70.15%の上昇を見せ、5月19日時点で0.00002064ドル(約0.0032円)となっている。
過去7日間では12.43%の調整があったものの、相対力指数(RSI)は55.34で過熱感はなく、50日SMA(0.00001582ドル)を上回って推移している。
テクニカルアナリストのジェレミー氏は、長期的な下降トレンドラインからのブレイクアウトを確認したとし、BONKが年内に再び最高値を更新する可能性があると述べている。現水準は買いの好機とされる。
