
マイケル・セイラー氏が再びビットコイン(BTC)に言及し、新たな購入が近いことを示唆している。X(旧Twitter)上で数百万人のフォロワーに向けて「21年後、もっと買っておけばよかったと思うだろう」と投稿し、これまで同社が購入したBTCの推移を示すグラフも添付された。
「Strategy(旧MicroStrategy)がBTCを買い続けている」というニュースはもはや定番となっているが、それでも市場にとって重要な指標である。これは、機関投資家がBTCに対して一貫して強気であることを示しており、長期的な価格上昇の示唆とも解釈できる。
同時に、今がアルトコインへの投資を検討する好機でもある。以下では、特に注目すべきプロジェクトを紹介する。
StrategyのBTC買い増しは止まらず
今年1月以降、Strategy(旧MicroStrategy)は毎週のようにBTCを購入してきた。唯一の例外は4月第1週で、BTC購入がなかったが、それ以外は一貫して購入を継続している。
記事執筆時点(6月30日)では、同社は直近の1週間で245 BTCを追加購入しており、本日中にさらに購入が行われる可能性もある。
これまでにStrategyが取得したBTCの総数は592,345 BTCにのぼり、平均取得単価は70,681ドル(約1,130万円)。年初来のBTCリターンは19.2%であり、現在の四半期での含み益は40億ドル(約6,400億円)を超えている。
Strategyの買い増し期待でビットコイン価格上昇
ビットコイン価格は再び上昇傾向にあり、10万8,000ドル(約1,730万円)のレジスタンスを突破しつつある。これは、Strategyによるさらなる購入が近いと見られているため、機関投資家の関心が価格を押し上げていると考えられる。
記事執筆時点でBTCは過去最高値の再テストを試みており、以前にダブルトップを形成したものの、今回は新高値更新の期待が高まっている。
もし11万ドル(約1,760万円)を明確に突破すれば、さらに高い水準への上昇も見込まれる。一方で、この水準での反発が失敗すれば、一時的に10万ドル(約1,600万円)付近まで下落する可能性もある。
今、ビットコイン以外で注目すべき仮想通貨
ビットコイン価格の動向に注目が集まる中、投資家は市場の不確実性に備え、他の仮想通貨ICO(新規コイン公開)にも目を向けるべきである。以下のプロジェクトはいずれも、実用性やストーリー性、SNS上の注目度といった面で将来性が評価されている。
SUBBD
ビットコイン市場が盛り上がる中で、実用性を重視したプロジェクトにも関心が集まっている。その中でもSUBBDは注目に値する。
この仮想通貨はコンテンツ作成プラットフォームを支えるプロジェクトであり、AIを活用した機能、美的に優れたインターフェース、さらにはOnlyFansの代替としての可能性から市場の関心を集めている。
既に影響力のあるクリエイターたちがSUBBDに参加しており、合計フォロワー数は2億5,000万人を超えるとされる。このような支持基盤があることで、プロジェクトがバイラル拡散する可能性も高い。
提供されるAIツールは、クリエイターが効率的にコンテンツを制作・管理できるよう設計されている。また、「AIインフルエンサー」モジュールの導入も予定されており、SNS上で大きな反響を呼んでいる。
ファンにとっては、コンテンツ消費だけでなく、収益獲得にも関わることができる新しい仕組みが用意されている。既にこのプロジェクトは70万ドル(約1億1,200万円)以上を調達しており、取引所上場後の動向に注目が集まっている。
一部インフルエンサーの間では「SUBBDには100倍の可能性がある」との声も出ている。
Bitcoin Hyper
ビットコインが「価値の保存手段」としての側面で評価されている一方で、そのブロックチェーン技術の活用は限定的だと指摘されることがある。Bitcoin Hyperは、これを打破しようとするプロジェクトである。
Solana Virtual Machine(SVM)を統合し、独自のカノニカルブリッジを構築したBitcoin Hyperは、BTCのエコシステムに分散型アプリケーション(dApps)を導入することを目指している。
このプロジェクトの技術的仕様は非常に高度で、開発チームが継続的に取り組んでいることが確認されている。さらに、Bitcoin HyperはBTCの基本的な価値観を維持しつつ、機能性を追加するというバランスも評価されている。
真に分散化されたエコシステムの構築を目指しており、将来性が期待されるプロジェクトだ。
Snorter
Snorterは、ユーティリティとミーム性を組み合わせた注目プロジェクトであり、「ミーム市場を嗅ぎ分けろ」というキャッチコピーと共にアードバーク(ツチブタ)のキャラクターが登場する。
このトークンの最大の特徴は、Telegram(テレグラム)上での活動である。仮想通貨投資家に人気のこのプラットフォーム上で、Snorterのトレーディングボットは、Solana(ソラナ)ネットワークにおける最速かつ低コストの取引を提供し、さらに新トークンへの先行アクセスも可能にしている。
公式サイトでは、即時スワップ、自動スナイピング、指値注文、ラグプル(詐欺)対策機能など、さまざまな機能が紹介されている。さらに、コピー取引機能も搭載されており、Telegramのコミュニティ性を活かした取引が可能となっている。
Snorterは、Solanaベースのミームコインを効率的に発見・投資できる手段として注目されている。
まとめ
マイケル・セイラー氏の「BTC爆買い」は、長らく市場を動かしてきた。そして現在も、BTC価格が堅調なことから、その動きが続く可能性は高い。Strategyが今後も継続的にビットコインを購入することが想定されるなかで、投資家にとっては新たなICOや有望アルトコインへの関心を高める好機となっている。
