
ミームコイン市場が再び活気づいている。長らく沈黙を保っていたが、いま再び注目を集めている。
PEPEは1日で45%の急騰を見せ、まるで2021年の再来のような勢いを取り戻している。Solana(ソラナ)発のミームコインであるBONKも大きな注目を集めており、中には「DOGEを超える可能性がある」と予測する声もある。
ただし、ミームコインがニュースになる頃には、すでに先行投資家たちの利益確定が進んでいることが多い。多くの投資家がPEPEやBONKに今から参入しようとする中で、すでに次の候補に目を向けている動きがある。
本記事では、次のミームブームで注目される可能性のある3つの新しい仮想通貨プロジェクトを紹介する。
ミームコイン市場の再加熱
仮想通貨市場にある程度関わっていれば、こうしたサイクルが繰り返されていることは容易に理解できる。
まずDOGE、SHIB、PEPE、そして現在のBONKといった既存の人気コインが急騰し、メディアが一斉に取り上げ始める。一般投資家が参入する頃には、すでに大きな利益は取り終えられていることも多い。
そのため、今注目されているのは、まだ表舞台に出ていない「次のミームコイン候補」だ。以下では、そのような銘柄として有力視される3つのアルトコインを紹介する。
1. Mind of Pepe(MIND)──AIとミームの融合でトレーダーを支援
Mind of Pepe(MIND)は、PEPEの後追いをするだけの「カエル系ミームコイン」ではない。ミーム文化と先端AIを融合させた、新しいタイプの仮想通貨だ。
このプロジェクトは、ミームコインに実用性を持たせることを目的としており、X(旧Twitter)やTelegram(テレグラム)などのプラットフォーム上で動作するAIエージェントの開発を進めている。
One. $MIND pic.twitter.com/wYfJ1elhHO
— MIND of Pepe (@MINDofPepe) May 9, 2025
このAIはリアルタイムで市場データを分析し、トレンドを検出。ユーザーに有益なインサイトを提供する。つまり、「24時間稼働するミーム好きの仮想通貨アナリスト」をポケットに持つようなものだ。
記事執筆時点で、MINDの価格は0.0037515ドル(約580円)、プレセールではすでに約900万ドル(約13億8,000万円)を調達済み。残り日数は21日で、プレセール熱が高まりつつある。
また、MINDトークンは最大年利255%でステーキング可能で、すでに14億トークン近くがロックされている。
価格予測では、2025年に0.00535ドル(約830円)、2026年に0.0065ドル(約1,010円)、そして2030年には0.035ドル(約5,430円)に達する可能性があるとされており、ミームコイン投資家の注目を集めている。
2. Fantasy Pepe(FEPE)──AI搭載のファンタジーフットボールとミームの融合
Fantasy Pepe(FEPE)は、従来のミームコインのカオス的な魅力に、AIを使ったファンタジーフットボールリーグという新たな要素を加えている。
このプロジェクトは、Polymarket(ポリマーケット)やポケモンのような予測市場とゲーム要素を融合させたもので、レトロなスポーツ実況を特徴としている。
リーグでは、ChatGPTやDeepSeekが監督として対戦し、Grokが審判を務めるなど、AIが仮想のサッカー世界を盛り上げる。
プレイヤーは、FEPEトークンを使用して試合結果を予測し、報酬を得たり、ガバナンスを通じてゲームの進行に影響を与えたりすることが可能だ。
これまでに約30万ドル(約4,600万円)が調達されており、FEPEの価格は0.000342ドル(約0.053円)となっている。
保有者は、ステーキングによって報酬を得るほか、NFTやチーム管理の権利も獲得できる。トークン総供給量の15%が報酬用に確保されており、短期的な投機ではなく、長期的な参加が促されている。
3. Based Brett(BRETT)──Baseチェーン初のミームコインとして存在感を拡大
Ethereum上でPEPEが存在感を持つ一方で、Based Brett(BRETT)は、Coinbase(コインベース)のレイヤー2ネットワーク「Base(ベース)」を拠点とするミームコインだ。
BRETTは、Baseチェーン上で誕生した初のミームコインであり、事実上の公式マスコット的存在として支持を集めている。
プレセールを行わずにローンチされたこのプロジェクトは、完全にコミュニティ主導で成長してきた。トークンの85%は流動性に割り当てられ、チーム保有分やプライベート割当は存在しない。
現在、時価総額は7億6,000万ドル(約1,170億円)を突破しており、価格は0.07715ドル(約12円)前後で推移している。総供給量は約100億トークンに達しており、活発な取引が続いている。
Baseチェーンの拡大が続けば、BRETTはその波に乗ってさらなる成長を遂げる可能性がある。名実ともに“Based(本格的)”な存在となっている。
次の主役は?注目のミームコイン3選
ミームコインは仮想通貨市場の「西部開拓時代」のような存在だ。不確実性が高く、時に荒唐無稽だが、それゆえに一攫千金のチャンスがある。
現在はPEPEやBONKが注目を集めているが、先見の明を持つ投資家たちはすでに「次」を見据えている。
Mind of Pepe、Fantasy Pepe、そしてBased Brett──これら3つのプロジェクトは、それぞれが独自の魅力と実用性を備えており、次のブームの中心になる可能性を秘めている。
ただし、投資は常に自己責任で行い、失っても良い範囲内で判断することが重要だ。
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言を構成するものではない。
