
暗号資産市場の時価総額は3兆4,600億ドル(約541兆円)に達し、これまでで最大規模の上昇が期待されている。そんな中、多くの仮想通貨投資家はXRPに匹敵するポテンシャルを持つアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)を探し始めている。
中でも注目されているのが、数十円で購入可能な有望銘柄だ。以下に紹介する3つの低価格アルトコインは、今後の大幅な上昇が期待されており、そのうち2つはミームコイン(インターネット文化を背景にした仮想通貨)である。これらの仮想通貨は、長期的には3ドル(約470円)を超える可能性があり、今のうちに購入すれば10倍から100倍のリターンを狙えるとされている。
Dogecoin(DOGE):元祖ミームコイン、ブレイクアウトの兆し
Dogecoin(DOGE)はミームコイン市場の中で依然として圧倒的な存在感を放っている。時価総額は274億ドル(約4兆2,800億円)に達し、この分野の先駆けとしての地位を維持している。
2013年にソフトウェアエンジニアのビリー・マーカス氏とジャクソン・パーマー氏によって冗談半分で開発されたDOGEは、今や多くの人に知られる存在となっている。その影響力は大きく、価格変動はしばしばビットコインと連動することがあり、他のミーム系通貨とは異なる安定感を示す。
現在の取引価格は0.2292ドル(約35円)で、過去7日間で39%の上昇を記録。価格は11月から4月にかけて形成された下降ウェッジ(価格が下落しつつも収束していく形)を上抜けしつつあり、これは典型的な強気シグナルとされている。
アナリストの間では5月の価格上昇が予想されており、0.48ドル(約73円)への上昇が期待されている。これは現在の価格から見て109%の上昇余地となる。
採用事例の増加も重要な要因だ。テスラ(Tesla)はオンラインストアでDOGEによる決済を受け付けており、PayPalやRevolutなどのデジタル金融プラットフォームもDOGEを導入している。実用性の高まりが市場の関心を集めている。
BTC Bull(BTCBULL):ビットコイン報酬が得られる新しいミームコイン
BTC Bull(BTCBULL)は、ミームコインの新しい可能性を提示している。
このトークンは、ビットコインが一定の価格水準に到達するたびに、BTCBULL保有者に対してビットコインで報酬を分配するという仕組みを持つ。こうしたユニークな報酬設計が注目を集めている。
Saylor warned you… pic.twitter.com/8v1Bu9lagE
— BTCBULL_TOKEN (@BTCBULL_TOKEN) May 13, 2025
ローンチから数分で10万ドル(約1,560万円)以上を調達し、2カ月で資金調達額は560万ドル(約8億7,400万円)を突破。ビットコイン至上主義者から仮想通貨初心者まで、幅広い層から関心を集めている。
プレセール価格は現在0.00251ドル(約0.39円)で、フェーズごとに価格が段階的に上昇しており、早期参加者が有利となる設計だ。
ステーキングによる最大73%の年利(APY)も提供しており、BTCBULLとビットコインの両方で報酬を得られる。成長性と安定収益の両方を求める投資家にとって、BTCBULLは魅力的な選択肢といえる。
最新情報は、X(旧Twitter)やTelegramで確認できる。
Stellar(XLM):XRPのライバルとなる国際送金向け仮想通貨
2014年にローンチされたStellar(XLM)は、XRPやビットコインキャッシュと同様に、低コストかつ高速な国際送金を実現するために設計された暗号資産である。
ビットコインとは異なり、Stellarはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を使用せず、「Stellarコンセンサスプロトコル(SCP)」と呼ばれる仕組みによって、信頼されたノードのネットワークを通じて取引を検証する。
2023年11月から2024年4月にかけては、ビットコインの価格下落や米国の新政権による対仮想通貨関税政策の影響を受け、サポートラインとレジスタンスラインは下落傾向にあった。
しかし直近ではその下降ウェッジを上抜け、市場全体の回復とともに1週間で20%の上昇を見せている。
短期的には調整局面が予想される。相対力指数(RSI)は61から下落傾向にあり、過去24時間で6%下落して現在の取引価格は0.3059ドル(約47円)となっている。
ただし、これらのプロジェクトのいずれかが大きく飛躍するには、米国規制当局からの明確な指針が不可欠である。多くの業界関係者は、トランプ政権による仮想通貨企業への明確な方針表明を待ち望んでいる。
その間にも、「次のXRP」候補となり得る銘柄をポートフォリオに加えることは賢明な判断かもしれない。
