
Pi(パイ)仮想通貨の価格は1.35ドル(約210円)を上回り、Litecoin(ライトコイン)やBitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)を超える水準に達している。大口投資家(クジラ)による移動や、主要取引所への上場のうわさが広がる中、Piは「今買うべき仮想通貨」として注目されている。一方、BTC Bullのプレセールは順調に進み、560万ドル(約8億4,000万円)以上を調達している。
長年の準備期間を経て、Pi Network(パイ・ネットワーク)はメインネットをローンチし、サポーターに対してPIトークンを配布した。同時に、主にOKX(オーケーエックス)といった大手取引所での上場も始まった。
初期の取引では出来高が急増し、一時は3ドル(約460円)に達したが、その後価格は約0.45ドル(約69円)まで80%以上下落した。詐欺やポンジスキーム疑惑、そして全体的な仮想通貨市場の下落が重なり、強気派の勢いは一時失速した。
しかし、PI/USDTのチャートを見る限り、トークンは再び勢いを取り戻しつつある。
Pi Networkが急上昇中──背景にある要因とは?
直近1週間で、PIは1ドル(約154円)を回復しただけでなく、5月初旬から143%上昇し、現在は1.35ドル(約210円)を突破している。
この勢いが続けば、3月の高値を再び試す可能性があり、史上最高値に迫る展開となる可能性もある。そのため、PIは2025年5月に注目すべき仮想通貨のひとつとして浮上している。
では、何がこの上昇を後押ししているのか。
その一因と考えられるのが、大口投資家による4月初旬の調整レンジからのブレイクアウトである。
🐋 Whale Alert! A whale wallet snapped up 70M $Pi Coins from OKX, pushing its total to 155M Pi – the largest single holding on any exchange!
This massive transfer, valued at ~$49M at current prices, coincided with a 25% weekly price surge and a 35% spike in daily trading… pic.twitter.com/Jsq9KEObqs
— Mansik Cat (@mansikthecat) May 11, 2025
大口によるトークン移動が観測されているが、それが機関投資家によるものか、またはPi Networkとの提携に基づくものかは明らかになっていない。ただし、OKXから7,000万PIが移動された事実は、大口が売却ではなく長期保有(HODL)を選んでいる可能性を示唆している。
その結果、価格は上昇し、PIの時価総額は97億ドル(約1兆4,600億円)を突破。Bitcoin CashやLitecoinを超え、仮想通貨ランキング上位20位に入った。
PIはさらに上場か──次なる価格上昇の引き金に?
価格上昇の期待をさらに高めているのが、PIが今後他の大手取引所に上場する可能性だ。Binance(バイナンス)でのコミュニティ投票ではPIが支持されたが、上場時期は未定のままである。
開発者や取引所関係者は、最近行われたPIの「ストレステスト」を通じ、他の取引所での取扱いに向けた検証を進めているようだ。
このテストは、PIに十分な市場深度があるか、供給拡大に耐えられるかを評価するために実施された。先週には流通量が50億枚増加し、総供給量は120億枚に達した後、追加トークンは削除された。
ストレステストはタイミング的にも重要である。2025年5月12日には780万PIがアンロックされ、今後30日間でさらにトークンが追加される予定だ。
通常、このような供給増は価格下落の圧力となり得るが、今のところその影響は限定的だ。
現在、注目が集まっているのはカナダ・トロントで開催中のConsensus Summit(コンセンサス・サミット)である。ここでPi Networkの創設者、ニコラス・コッカリス博士が基調講演を行う予定であり、重要な発表が期待されている。
BTC Bullのプレセール──PIを超える可能性は?
PIの価格が上昇する中、5月の最注目プレセールであるBTC Bullにも関心が集まっている。
BTC Bullは、仮想通貨市場の基軸であるBitcoin(ビットコイン)の価格と連動して動くよう設計されており、PIを含む主要アルトコインに影響を与える仕組みになっている。ビットコインが上昇すれば、他のアルトコインもその影響を受けて上昇するというネットワーク効果が期待されている。
現在、ビットコインは10万ドル(約1,540万円)を上回っており、BTC Bullトークン保有者には魅力的なリターンが見込まれている。
ビットコインが15万ドル(約2,310万円)に達すると、BTC Bullプロジェクトは保有者に対してビットコインのエアドロップ(無料配布)を実施する。このエアドロップは、価格が5万ドル(約770万円)上昇するごとに繰り返され、最終的に100万ドル(約1億5,400万円)に達するまで継続される。
さらに、BTC Bullは「デフレ型」トークンである。ビットコインが12万5,000ドル(約1,925万円)に達した時点で、供給量の一部がバーン(焼却)される。バーンは価格が2万5,000ドル(約385万円)上昇するたびに実施され、供給量を減らすことで、価格の安定と上昇が期待されている。
現在進行中のプレセールでは、すでに560万ドル(約8億4,000万円)以上が調達されており、BTC Bullを1枚0.002505ドル(約0.39円)で購入できる。また、購入後は年利73%のステーキング報酬も受け取れる。
このような報酬設計を踏まえ、アナリストたちはPIよりもBTC Bullの方が今後有望だと見ており、主要取引所への上場を経て大きな成長が期待されている。
