
ビットコインの最大の課題である「取引速度の遅さ」と「手数料の高さ」を、ブロックチェーンそのものを変更せずに解決できるとしたらどうだろうか。
それが、ある新興アルトコインが挑戦しようとしているテーマである。
その名は「Bitcoin Hyper(ビットコイン・ハイパー/HYPER)」──ビットコインのレイヤー2(Layer-2)ソリューションであり、現在は1トークンあたり1ドル(約160円)未満で取引されている。HYPERは2026年までにSuiを超えることを目指している。
Bitcoin Hyperの狙い──ビットコインを加速させるサイドキック
日常的な少額決済にビットコインを使うのは、今でも手間がかかる。
処理が遅く、手数料も高いためだ。Bitcoin Hyperは、こうした問題の解決を目指している。
イメージとしては、「世界最大のブロックチェーンにジェットエンジンを搭載する」ようなものだ。
Bitcoin Hyperはビットコインの高いセキュリティをそのまま保ちつつ、Solana(ソラナ)由来の高速処理エンジンを組み合わせている。
🚨Breaking News:
Bitcoin Hyper is up… 📈
WAY UP! 🔥⚡️ pic.twitter.com/BSsRsO9Aeb
— Bitcoin Hyper (@BTC_Hyper2) June 25, 2025
ユーザーはビットコインをラップ(変換)してBitcoin Hyperへ転送することで、極めて高速かつ低コストの取引が可能になる。
この構成により、DeFi(分散型金融)取引やNFT(非代替性トークン)の発行も容易になる。
すべての取引処理はHyper側の高速レイヤーで行われ、その後ビットコインネットワーク上でまとめて検証・記録される。
つまり、これは「置き換え」ではなく「拡張」であり、ビットコインを「価値の保存手段」以上の存在に進化させる可能性がある。
こうした背景から、HYPERはCoinSniper(コインスナイパー)においても高い評価を得ている。
150万ドルを突破したBitcoin Hyperのトークンプレセール
Bitcoin Hyperへの関心はすでに高まりつつある。
HYPERのプレセール(先行販売)はすでに160万ドル(約2億5,600万円)を突破しており、現在の販売価格は0.012025ドル(約1.9円)となっている。
プレセールは資金調達が進むごとに価格が段階的に上がるため、早めに参加するほど有利な条件で購入できる。
HYPERの需要を支えているのは、いくつかの重要な要素だ。
まず、HYPERは実用性があるトークンであり、ネットワーク手数料やステーキングに使用される。
さらに、開発チームは「公正なローンチ」に取り組んでおり、インサイダー向けの特典やVC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達を一切排除している。
中でも注目されるのは、プレセール期間中にHYPERをステーキングすることで得られる年間利回り(APY)475%という高いリターンだ。
これにより、上場前に受動的収入を得ることが可能となる。
すでに1億1,000万トークン以上がステーキングされており、初期投資家の長期保有志向がうかがえる。
仮想通貨系YouTuberのCilinix Crypto氏も、この仕組みが上場後の価格変動を抑える要因になると分析している。
Bitcoin Hyperは2026年までにSuiを超えるのか?
最大の疑問は、「新しいビットコインのレイヤー2プロジェクトが、既に確立されたSuiを本当に超えられるのか?」という点だ。
Suiは現在、非常に強力なレイヤー1(Layer-1)ブロックチェーンとして知られており、高速処理と数十億ドル規模の時価総額を誇る。
執筆時点でのTVL(Total Value Locked、預かり資産総額)は16億ドル(約2,560億円)を超えている。
しかし、SuiはSolanaやEthereum(イーサリアム)など他の大手レイヤー1と同じ分野で競争している。
対して、Bitcoin Hyperはまったく異なる戦略を採っている。
Suiがゼロから新たなチェーンを構築しているのに対し、Hyperはすでに最も利用されているビットコインチェーンを高速化しようとしている。
つまり、競合の立ち位置は異なり、Bitcoin Hyperは1.3兆ドル(約208兆円)規模のビットコインエコシステムと、1億600万人を超えるユーザー層に直接アクセスできる。
この巨大な基盤とビットコインのセキュリティを活かせる点が、HYPERの大きな強みとなっている。
開発チームが計画通りにプロジェクトを進められれば、HYPERがSUIを上回る可能性も十分にある。
