
多くの人の仮想通貨ポートフォリオは、いわば「定番ヒット集」のような構成だ。ビットコイン、イーサリアム、あるいはソラナが含まれているだろう。しかし、本当の上昇余地は、まだ世間の注目を集めていないプロジェクトの中に隠れている場合が多い。
現在注目すべき仮想通貨を探しているなら、以下に紹介する5つの知名度の低いアルトコインは、ウォッチリストに加える価値がある。
1. Solaxy(SOLX)
ソラナは高速だが、ネットワークが混雑すると処理が遅くなることがある。Solaxy(SOLX)は、こうした課題に対処するために登場した。Solana専用に構築された初のレイヤー2プロトコルで、ロールアップ技術やオフチェーン処理を活用し、ネットワークの負荷を大幅に軽減する。
It’s now clear… NOTHING can slow $SOLX down. 🛸🪐
49M Raised! 🔥 pic.twitter.com/uEFZXiROcQ
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) June 13, 2025
Solaxyは、ArbitrumやOptimismのソラナ版といえる存在だ。既にテストネットが稼働しており、イーサリアムとのブリッジ機能も実装済み。メインネットのローンチも間近に迫っている。トークン配布イベント(TGE)と同時にネットワークが稼働する計画で、長期間の待機は必要ない。
Solaxyには実績が伴っている。プレセールで4,870万ドル(約76億円)以上を調達済みで、6,200万ドル(約97億円)相当のトークンをバーン(焼却)し供給量を調整。さらに、Igniter Protocolというローンチパッドを提供しており、誰でも新しいミームコインを作成できる仕組みになっている(Pump.funのSolaxy版のような機能だ)。
ステーキング報酬は年利84%。現在プレセール終了まで残り3日となっており、参加を検討するには最適なタイミングといえるだろう。
2. Bitcoin Hyper(HYPER)
次に紹介する注目銘柄は、Bitcoin Hyper(HYPER)だ。このプロジェクトの目的は、ビットコインにスマートコントラクトと分散型アプリ(dApp)の実行環境を持たせるという、これまで誰も成功していない試みだ。
ただし、ビットコイン自体を変更するのではなく、Solanaの仮想マシン(SVM)上に構築したレイヤー2で処理を行い、セキュリティのために最終的な決済をビットコインのベースレイヤーに行う仕組みだ。
これにより、1秒あたり2,000件以上の高速かつ低コストな取引が可能になり、DeFi(分散型金融)、NFT、ミームコインなどへの対応も実現する。ビットコインの堅牢性を維持したまま、その機能を大幅に拡張できる点が特徴だ。
現在は開発初期段階だが、注目度は急上昇中。すでにプレセールで110万ドル(約1億7,000万円)を調達し、ステーキング報酬は推定年利647%に達している。著名な仮想通貨アナリストのCilinix Crypto氏も取り上げており、期待が高まっている。
3. Orbs(ORBS)
Orbs(ORBS)は長年にわたって静かに開発を続けてきたプロジェクトだ。「レイヤー3」プロトコルとして、イーサリアムやPolygon、TONなどの上位に位置し、それらを置き換えるのではなく、機能を拡張することを目的としている。
開発者が新たなブロックチェーンを立ち上げることなく、スマートコントラクトに高度な機能を追加できるようにするのが狙いだ。具体的には、仮想チェーン、外部データへのアクセス、自動化ロジックなどを提供する。
既にdLIMITやLiquidity HubなどのDeFiツールで活用されており、ORBSトークンはステーキング、ガバナンス、dAppの実行などに利用されている。現在、1,500万ドル(約23億円)以上がバリデータネットワークにステーキングされており、高度なブロックチェーン技術に関心がある投資家にとっては、注目すべき銘柄といえる。
4. Snorter(SNORT)
Snorter(SNORT)は、Telegramのトレーディングボット分野に注力しているプロジェクトだが、そのアプローチは独自性に富んでいる。このサービスを利用すれば、Telegramのチャットをそのまま取引ターミナルとして使うことができる。
新トークンのスナイプ、利確・損切りの設定、優良ウォレットのコピー、ポートフォリオ管理など、すべてTelegram上で完結する。
取引の高速性にもこだわっており、独自のRPCとMEV耐性のあるリレイヤーを活用して、スムーズかつ安全な取引を実現。さらに、約85%の精度で詐欺トークンを検出するスキャナーも搭載されている。特にミームコイン取引に積極的な投資家にとっては、大きな利点となるだろう。
SNORTトークンは、取引手数料の割引(0.85%)、プレミアム機能へのアクセス、そして年利328%のステーキング報酬などを提供している。プレセールではすでに87万ドル(約1億3,600万円)以上が調達されており、Solana版ボットのリリースも間近に迫っている。
今後はEVM対応も予定されており、99Bitcoinsのアナリスト陣からも支持を得ている点から見ても、今週注目すべき仮想通貨の1つといえるだろう。
5. Aerodrome Finance(AERO)
Aerodrome Finance(AERO)は、Coinbaseのレイヤー2である「Base」上に構築された分散型取引所(DEX)で、オンチェーン取引量で非常に高い実績を誇っている。時にはCoinbase本体を上回ることもある。
OptimismのVelodromeをフォーク(派生)して構築されており、Base向けに最適化されている点が特徴だ。投票エスクロー方式(veAERO)を採用しており、トークンをロックすることで、報酬配分や手数料、ガバナンスへの投票権が付与される。ロック期間が長いほど、投票の影響力は大きくなる。
開発チームは報酬を自己保有せず、ファウンデーショントークンはすべてロックされているため、他の投資家と同じ条件でプロジェクトに参加している。流動性、報酬設計、利用者数の増加などから見ても、Aerodromeは2025年に注目されるダークホース的存在となる可能性が高い。
