1 つのトップ仮想通貨 投資──ARKインベストのキャシー・ウッドが予測する3,536%上昇前に買うべき銘柄
ドナルド・トランプ米大統領の政権発足以降、暗号資産業界は規制緩和と複数の重要な暗号資産関連法案の成立により、大きな転換点を迎えている。これにより、長年の強気派はさらに自信を深め、暗号資産が主流化し、価格が過去最高水準に達するとの見方を強めている。 その中でも代表的な強気派の一人が、ARKインベストのキャシー・ウッド最高経営責任者(CEO)だ。ウッド氏は常に技術革新の力を信じ、暗号資産やブロックチェーンをARKの投資戦略の中核に据えてきた。ウッド氏によれば、3,536%の上昇を見込める有力暗号資産が存在するという。 現実世界での実用性が期待される暗号資産 ウッド氏とARKインベストが特に強気の姿勢を示しているのは、世界第2位の暗号資産であるEthereum(イーサリアム)だ。執筆時点での時価総額は約5,600億ドル(約82兆円)に達している。2015年に正式にローンチされたEthereumは、Bitcoinに次ぐ暗号資産としての地位を確立してきた。 Bitcoinが「デジタルゴールド」として価値保存手段と見なされる一方で、Ethereumが注目される理由はそのブロックチェーンネットワークにある。Ethereumはスマートコントラクト(条件が満たされると自動的に実行される契約)機能を持つ分散型アプリケーション(dApps)の基盤として広く利用されており、不動産、金融、医療など多様な分野で応用が進んでいる。 過去10年間でEthereum上には数千のdAppsが構築され、2億3,400万件以上のユニークウォレットが利用してきた。また、世界的に人気のある暗号資産の多くがEthereumのERC-20トークンとして発行されており、ステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)の大半もEthereum上で発行されている。 ウッド氏は長年Ethereumに強気であり、昨年のARKインベストのカンファレンスでは、供給量1億2,000万枚を前提に、2032年までに時価総額20兆ドル(約2,920兆円)に達する可能性があると述べた。これは1ETHあたり16万6,000ドル(約2,430万円)を意味し、現在の約4,635ドル(約67万8,000円)から3,564%の上昇余地がある計算になる。 さらに、Ethereum財団はバーン(焼却)機能によってトークン供給量を削減しており、実際の価格上昇余地はさらに拡大する可能性がある。ウッド氏とARKはEthereumを米国債に例えることもあり、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行によって、ステーキング(保有トークンを預けて取引検証を行う仕組み)が一般化している。ステーキングによって得られる利回りは担保としても利用され、米国債と同様の性質を持つと見られている。 Ethereumは16万6,000ドルに到達するか 暗号資産の価格予測は困難である。暗号資産は上場企業のようにキャッシュフローや利益を生まないため、従来の評価モデルが適用しにくい。市場はまだ新しく、価格変動も大きい。マイケル・セイラー氏(MicroStrategyのビットコイントレジャリー責任者)やウッド氏のような著名人による長期的な強気予測は、しばしばマーケティング的側面もある。 それでも、Ethereumの長期投資家は過去に大きな成果を得てきた。確かにネットワークの混雑やスケーラビリティ(拡張性)の課題は残るが、ステーブルコイン取引などの実用的な用途がすでに拡大しており、Ethereumの需要を押し上げている。2032年の価格水準は予測できないが、長期的には投資家にとって有望なリターンをもたらす可能性が高い。 Bitcoin Hyper:注目を集める新たなレイヤー2プロジェクト Ethereumが依然として議論の中心である一方、新たに注目を集めているのがBitcoin Hyperだ。これは、Solana Virtual Machine(SVM)とZKロールアップ技術を用いたBitcoinのレイヤー2スケーリングソリューションである。従来のスケーリング手法と異なり、Bitcoin HyperではラップドBTCを分散型アプリケーション(dApps)、NFT、DeFi(分散型金融)でシームレスに活用できる。 https://twitter.com/BTC_Hyper2/status/1962353839320825899 また、年利90%超のステーキング利回りを提供し、すでに1,200万ドル(約17億6,000万円)以上を調達したプレセールは、Bitcoinを「デジタルゴールド」から実用的資産へと進化させる試みとして高く評価されている。専門家の間では、採用が進めばBitcoin ...