
2025年6月13日(金)、中東情勢の緊迫化を背景にビットコインが約5%下落し、103,000ドル(約1,620万円)前後まで値を下げるなど、仮想通貨市場は荒れ模様となった。一方で、市場全体には強気の兆しも見え始めている。
今週開催された「Coinbase(コインベース)暗号資産サミット」では、ドナルド・トランプ前大統領がビットコイン国家準備金の創設や暗号資産に関する明確な規制整備といった、仮想通貨推進の姿勢を改めて強調した。政権内の暗号資産担当官であるデビッド・サックス氏は、トランプ氏の支援を「業界にとって極めて前向きな原動力」と評価した。
さらに、著名投資家のアンソニー・ポンプリアーノ氏は、ビットコインの長期保有を目的とした買収会社「ProCapBTC」を設立。7億5,000万ドル(約1,180億円)の資金調達を目指している。
こうした政治的な追い風と機関投資家の信念が相まって、次なるブル相場への期待が高まっている。現在、ビットコインは一時的な調整局面にあるものの、多くの市場関係者は「アルトシーズン(アルトコインの上昇相場)」の到来を予測している。
以下では、次の仮想通貨ブルランで大きなリターンが期待できる注目のアルトコイン5銘柄を紹介する。
Solaxy
Solaxy(SOLX)は、Solana初のレイヤー2ソリューションとして注目を集めており、画期的なプレセールにおいて5,000万ドル(約78億円)を突破した。
Solaxyは、Solanaのスケーラビリティを向上させるWeb3プラットフォームを開発しており、レイヤー2チェーンやクロスチェーンブリッジによってネットワークの拡張を図っている。最近発表されたHyperlaneとの提携により、SolanaとEthereumの相互運用性が実現される見通しだ。また、まもなく公開予定の「Igniter Protocol」では、Solaxyネットワーク上で誰でも簡単にトークンを発行できるようになる。
2025年6月12日には、SOLXトークン350億枚(約6,200万ドル=約96億円相当)がバーン(焼却)され、総供給量の25%が永久的に市場から排除された。
さらに、6月30日まで実施されるバグ報奨金プログラムも発表されており、賞金は合計3万ドル(約470万円)に設定されている。
7月の上場直後にメインネットチェーンが稼働する予定であり、年利84%のステーキングプログラムによって資金も集まっていることから、SolaxyはSolanaエコシステム内で有望なレイヤー2プロジェクトとして台頭している。
なお、Solaxyのプレセールは24時間以内に終了予定であり、現在の販売価格は1トークンあたり0.001756ドル(約0.27円)となっている。購入希望者は公式サイトをチェックしてほしい。
BTC Bull Token
続いて紹介するのは、EthereumベースのミームコインであるBTC Bull Token(BTCBULL)だ。本プロジェクトは、ビットコインの価格達成に連動した報酬システムを特徴としており、価格が節目に達するとトークン保有者にビットコインが配布される。
This rocket doesn’t run on gas. ⛽💸 pic.twitter.com/cFBzwQhq1T
— BTCBULL_TOKEN (@BTCBULL_TOKEN) June 14, 2025
現在プレセール中で、価格は1トークンあたり0.00256ドル(約0.39円)。すでに約710万ドル(約11億円)を調達している。
注目すべきは、BTCBULLの報酬・バーンスケジュールだ。ビットコインが15万ドル(約2,360万円)と20万ドル(約3,140万円)に到達した際には、それぞれ一度限りのビットコイン・エアドロップが行われる予定となっている。
また、12万5,000ドル、17万5,000ドル、22万5,000ドルといった節目に達するたびに、BTCBULLトークンの一部がバーンされる。そして25万ドル(約3,930万円)に達した際には、総供給量の10%が保有者に配布される計画だ。
さらに、プレセール期間中にBTCBULLトークンをステーキングすれば、年利約57%のリターンが期待できる。これまでに18億枚以上がステーキングされており、長期的な資産形成を目指す投資家の関心を集めている。詳細は公式サイトを参照されたい。
Virtuals Protocol
Virtuals Protocol(VIRTUAL)は、デジタル資産の作成・取引を簡素化することで、分散型金融(DeFi)へのアクセスを広げるWeb3プロジェクトだ。ユーザーフレンドリーなツールにより、安全かつ直感的な資産管理が可能となる。
本プロジェクトは、Ethereum上で初となるAIエージェント「I.R.I.S.(アイリス)」をローンチしたことで注目を集めた。これは、Nethermindと共同開発されたスマートコントラクト監査用の分散型エージェントであり、6月11日のトークン販売では1,500%超の過剰申込が発生するほどの人気となった。
この発表を受け、VIRTUALトークンは一時2.3ドル(約360円)まで上昇したが、直後に2ドル(約310円)付近で反落した。過去最高値からは63%下落しており、今後の反発余地もある。
Virtuals Protocolは当初、Coinbaseの「Base」ネットワーク上で始まったが、現在は複数チェーンに展開を拡大している。Messariの最新レポートでは、月間収益が60万ドル(約9,400万円)に達していることや、複数の新提携が検討されていることが明かされており、今後のブルサイクルに向けた注目銘柄の一つとされている。
Aave
Aave(アーベ)は、仮想通貨の貸借を可能にする大手DeFiレンディングプロトコルである。利用者は銀行を介さずに、暗号資産を貸し出して利息を得たり、資産を担保に他のトークンを借りたりできる。
AAVEトークンの総ロックバリュー(TVL:Total Value Locked)は240億ドル(約3兆7,700億円)を超えており、業界最大級のDeFiプラットフォームであることを示している。価格も4月の安値から約140%上昇し、238ドル(約37,400円)のレジスタンスを突破した。
また、米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス氏による「DeFi規制の特例措置」の可能性を示唆する発言が追い風となっており、規制面での期待も高まっている。
Aaveは現実資産(RWA:Real-World Assets)を取り込む新プラットフォーム「Horizon(ホライズン)」も発表しており、今後のマルチチェーン展開やガバナンス提案によって、個人・機関双方からの資金流入が期待されている。
