
暗号資産市場は過去24時間で上昇したが、その中で注目を集めたのはWorldcoin(WLD)だ。サム・アルトマン氏が立ち上げたAI関連の暗号資産であるWLDは、EightcoホールディングスがWLDを最大の準備資産としてバランスシートに加えるため資金調達を行ったことを受け、72%急騰した。
今年に入りWLDはAI企業とのつながりにもかかわらず大きな存在感を示せていなかったが、この新たな財務戦略により横ばいの動きに終止符を打ち、取引量は過去24時間で254%増加した。
一方で、Bitcoinのレイヤー2(L2)プロジェクトであるBitcoin Hyper(HYPER)も勢いを増している。現在進行中のトークンプレセールで調達額が1,500万ドル(約22億円)に迫り、投資家からの強い支持を示している。主要なCEX(中央集権型取引所)やDEX(分散型取引所)への上場を控え、価格上昇の可能性も高まっている。
同プロジェクトはZKロールアップ(ゼロ知識証明を用いたスケーリング手法)を採用した初のBitcoin L2で、セキュリティを損なわずにスケーラビリティを改善することを目的としている。こうした背景から、アナリストはHYPERがWorldcoinに続き爆発的な成長を遂げる可能性があると見ている。
Eightcoの2億7,000万ドル購入でWLDは2ドル超えへ
これまでビットコインやイーサリアム、ソラナといった暗号資産は、企業による導入が成長を後押ししてきた。そして今、Worldcoinもその流れに乗りつつある。Eightcoホールディングスは今週、WLDの購入に向けて2億5,000万ドル(約370億円)を調達した。
同社の株価は月曜日に3,000%を超えるプレミアムで取引を終え、伝統的金融(TradFi)市場の関心の高さを示した。他の資金不足の企業もWLD購入を検討する可能性がある。
Eightcoホールディングスは1株1.46ドルで1億7,120万株を売却し、初の「独自戦略」と称する方法でWLDトークンを取得。また、イーサリアム準備資産を持つBitMineも、エコシステム強化の一環としてEightcoに2,000万ドルを投資した。
WLD価格は本日72%、週間で139%上昇し、記事執筆時点で2.05ドル(約300円)に達している。火曜日には2.2ドルまで上昇し、今年1月以来の高値を更新した。4月の安値からは258%の上昇となっている。
一方、専門家の目線は次なる急騰銘柄に向いている。その中でも特に注目を集めるのがBitcoin Hyperだ。
アナリスト「Bitcoin Hyperは次の10倍銘柄」
Bitcoin Hyper L2は取引を処理した後、ZKロールアップを通じて最終的にBitcoinへ報告する仕組みを採用する。これにより、スケーラビリティを高めながらも、Bitcoinが持つセキュリティと分散性を維持できる。
さらに、ソラナ・バーチャルマシンを基盤として構築されており、ソラナ並みの高速処理、スマートコントラクトの互換性、ソラナとの相互運用性を実現している。これにより、BitcoinにDeFi(分散型金融)、決済、ミームコイン、ゲーム、現実資産(RWA)など幅広い用途を解放する可能性がある。
こうした特性から、アナリストのジェイコブ・バリー氏はHYPERが上場後に10倍のリターンをもたらす可能性を指摘している。また、Borch Crypto氏は100倍のROI(投資利益率)を予想しており、今サイクルで最も高いパフォーマンスを見せるアルトコインの一つになる可能性があると述べている。
HYPERは大口投資家の関心も集めており、直近24時間で1万3,000ドル(約190万円)の購入が確認された。先週には5万ドル(約740万円)規模の購入も行われている。
プレセールデータによれば、HYPERは1日あたり20万~30万ドル(約3,000万~4,400万円)の資金を調達しており、投資家の信頼が厚いことを示している。
今がHYPER購入の好機である理由
HYPERのプレセールでは、投資家は最も低い価格(現在0.012885ドル=約1.9円)で購入でき、さらに75%の年率利回り(APY)でステーキングも可能だ。
加えて、現在の暗号資産市場全体が強気傾向を示している。ビットコインは新高値目前、アルトコインも堅調であり、上場企業も暗号資産の多様な導入を模索し始めている。こうした状況はBitcoin Hyperの成長にとって最適な環境だといえる。
ただし、プレセール期間中に段階的な価格上昇が予定されており、投資家が最安値で購入できる時間は限られている。公式サイトによれば、次回の価格引き上げは2日以内に実施され、その後も数週間にわたって上昇が続く予定だ。
