
暗号資産市場が大きな回復を見せている。ビットコインは104,000ドル(約1,620万円)を超え、過去最高値の更新が視野に入ってきた。イーサリアムも直近2日間で20%以上上昇しており、多くのミームコインもそれを上回る伸びを記録している。こうした動きは、新たな強気相場(ブルマーケット)の到来を示唆している可能性がある。
本記事では、この勢いを活かしたい投資家向けに、今注目すべき4つの仮想通貨を紹介する。
Solaxy(ソラクシー)
Web3インフラ開発の分野で注目を集めているのが、Solaxy(SOLX)である。同プロジェクトは、Solana(ソラナ)の機能拡張に特化したレイヤー2(基盤拡張)ソリューションの立ち上げを目前に控えている。
Solanaは、トランザクション量が多い時間帯にネットワークの混雑が発生し、処理遅延や取引失敗が課題となっていた。Solaxyは、革新的なトランザクションバンドル(取引の一括処理)機能と、高度なコンピューティングオフロード技術(計算処理の分散)を組み合わせることで、毎秒1万件の処理能力向上が見込まれている。
現在進行中のトークンプレセール(先行販売)では、すでに3,400万ドル(約53億円)を調達しており、Solana関連プロジェクトでは過去最高の資金調達額を記録した。
ローンチ後に取引所で取引可能となれば、Solaxyは価値の大幅上昇が期待されるだけでなく、Solana全体の速度・コスト・信頼性向上にも寄与する可能性がある。
Virtuals Protocol(バーチャルズ・プロトコル)
現在の市場で最も好調なプロジェクトの一つが、Virtuals Protocol(VIRTUAL)である。同トークンは24時間余りで投資家に45%のリターンをもたらし、現状のトレーディング環境における強い勢いを示している。
時価総額は約13億1,000万ドル(約2,040億円)で、Base(ベース)とSolanaの両チェーンに対応するAIエージェント生成プラットフォームとして機能している。
シンプルなインターフェースを特徴とし、ユーザーはテキストによる簡単な説明と100 VIRTUALトークンを入力するだけで、仮想通貨と連動するAIエージェントを生成できる。
このような低いハードルでのAI活用は、従来の参入障壁を取り払うものであり、Virtuals Protocolの今後の採用拡大により、さらなる成長が見込まれている。
Pepe(ペペ)
2023年4月に登場したPepe(PEPE)は、現在のミームトークンブームの火付け役となり、暗号資産市場での地位を確立した。カエルをモチーフにした同トークンは、今週だけで61%上昇し、CoinMarketCapの「トップ上昇銘柄」ランキングでBRETTやVIRTUALと競り合っている。
PEPEの価格動向は、イーサリアムと相関する傾向があり、その値動きが拡大して反映されやすい。現在、イーサリアムでは「Pectraアップグレード」と呼ばれる新機能の導入が進んでおり、ユーザー体験と処理性能の向上が期待されている。この動きがイーサリアムの上昇を後押しする場合、PEPEのさらなる高騰も視野に入る。
Story(ストーリー)
ブロックチェーンと人工知能(AI)の融合は、今後最も成長が見込まれる分野の一つとされているが、知的財産(IP)に関する訴訟問題が開発の障害となりつつある。これは仮想通貨業界にとどまらず、OpenAIやMicrosoft(マイクロソフト)も複数の著作権侵害訴訟に直面している。
Storyは、IPトークンを基盤とした独自のレイヤー1プロトコルで、クリエイターとAI開発者の間で透明なIP取引を可能にする。この仕組みにより、著作権管理と価値移転の課題を解決しようとしている。
推定61兆ドル(約9,500兆円)規模とされるIP関連市場に狙いを定め、すでに複数のK-POP音楽グループとのパートナー契約を締結済み。こうした具体的な活用事例は、Storyの実用性を示すものであり、IPトークンの価値向上につながると見られている。
