
2025年5月、ビットコインが10万ドルを超えたことで暗号資産市場が活気を取り戻した。個人投資家だけでなく、機関投資家も市場に参入し始めた。10万ドルを突破したことで、市場全体に強気ムードが広がっている。
楽観的な見方を後押しする材料もある。2025年5月19日、JPモルガン・チェースがビットコインの購入を許可した。ジェイミー・ダイモンCEOは以前ビットコインに否定的な見解を示していた。
米国内の複数の州がビットコインの準備資産としての法整備を進めている。大手銀行もカストディサービスを提供する準備をしている。
仮想通貨運用会社21Sharesのアナリストは、ビットコインが2025年に13万8,500ドルに達する可能性があると予測している。市場が「リスクオン」に移行する中、強気相場で高パフォーマンスを期待できる仮想通貨を探す動きが活発化している。
以下では、2025年の強気相場で注目される仮想通貨おすすめ銘柄5選を紹介する。
BTC Bull Token(BTCBULL)
最初に紹介するのは、BTC Bull Token(BTCBULL)だ。ビットコインの価格上昇に連動して価値が高まることを狙った新しいミームコインで、すでに600万ドル(約9億3,000万円)以上をプリセールで調達している。
ビットコインが15万ドル(約2,340万円)や20万ドル(約3,120万円)といった節目を超えるたびに、BTCBULLの保有者には、保有量に応じたビットコインのエアドロップ(無償配布)が行われる。また、12万5,000ドル、17万5,000ドル、22万5,000ドル到達時にはトークンの一部がバーン(焼却)される予定だ。これにより、需要増加に伴う価格上昇が期待されている。
さらに、25万ドル(約3,900万円)に達した際には、BTCBULL自体の特別なエアドロップが計画されている。つまり、ビットコイン価格の上昇に応じて、複数回の報酬を得るチャンスがあるということだ。
BTCBULLを購入したユーザーは、年利68%でステーキング(預け入れによる利回り獲得)することもできる。現在の価格は0.00252ドル(約0.39円)で、次回の価格上昇前に購入できる期間は限られている。長期的なビットコイン上昇を見込む投資家にとって、BTC Bull Tokenは革新的な投資先となり得る。
Best Wallet Token(BEST)
次に紹介するのは、Best Wallet Token(BEST)だ。これはマルチチェーン対応の仮想通貨ウォレット「Best Wallet」のユーティリティトークンであり、Web3ユーザーの注目を集めている。Best Walletは60以上のブロックチェーンに対応し、数百種類のトークンを管理できるモバイルアプリだ。
異なるチェーン間での資産管理は複雑になりがちだが、Best WalletはビットコインやSolana、小規模なアルトコインまで、すべて一つのアプリ内で購入・交換・ステーキング・保管ができる。
Best Walletは、これまでに1,250万ドル(約19億5,000万円)以上の資金をプリセールで集めている。また、ウォレット内には「Upcoming Tokens」という専用ポータルが設けられ、有望な新規トークンへの早期アクセスが可能となっている。BESTの保有者は、これらの新トークン販売への優先参加権を得られる。
BESTのステーキング報酬は最大年利116%であり、さらに今後のプラットフォーム改善に関する投票権も付与される。現在のプリセール価格は0.025055ドル(約3.9円)で、次の価格上昇前に購入することで、さらなるリターンが期待できる。
Solana(SOL)
Solana(SOL)は、2020年にローンチされた高速処理を特徴とするブロックチェーンで、少額の手数料で1秒あたり数千件の取引処理が可能だ。
過去には一時的なネットワーク停止もあったが、現在では技術基盤が大きく進化し、DeFi(分散型金融)やNFTマーケットプレイス、ブロックチェーンゲームの開発に適した環境として認識されている。
SOLの現在の価格は約165ドル(約25,700円)で、先月は95ドルから184ドルまで上昇した。2025年第1四半期には、Solanaの総収益が12億ドル(約1,870億円)を突破した。ミームトークンのブームも再燃し、コミュニティの活気も戻りつつある。
さらに、米証券取引委員会(SEC)がSolanaの現物ETF(上場投資信託)を承認するかどうかが注目されており、承認されれば機関投資家からの資金流入が期待できる。これらの要素により、Solanaは2025年の有望な投資対象として市場関係者から高く評価されている。
Aave(AAVE)
Aave(AAVE)は、2020年に誕生した分散型金融(DeFi)プロトコルの代表格であり、暗号資産の貸し借りサービスを提供している。利用者はスマートコントラクトを通じて、仲介者を介さずに資産を預け入れ、利息を得たり、担保を元に借入を行ったりできる。
2025年前半にDeFi市場が低迷したものの、AAVEは価格を回復させており、現在の価格は約260ドル(約40,500円)。4月初旬には130ドルまで下落していたが、5月20日には270ドル(約42,000円)まで上昇し、2カ月ぶりの高値を記録した。
この1カ月で90%以上、過去1年で約200%の上昇を遂げており、大型アルトコインの中でも際立ったパフォーマンスを見せている。Aaveのロックされた資産総額(TVL)は現在240億ドル(約3兆7,500億円)を超えており、1カ月で50%の成長を達成した。
市場のDeFi回復を牽引しているAaveは、ボラティリティこそあるが、主要レンディングプラットフォームの中では有望な選択肢となっている。
XRP
XRPは、リップル社の決済ネットワーク「XRP Ledger(XRPL)」におけるネイティブトークンで、高速かつ低コストな国際送金の手段として利用されている。
リップル社は2020年12月から米証券取引委員会(SEC)と法的な争いを続けていたが、2025年3月に和解が成立。これはWeb3業界全体にとっても大きな前進となった。
トランプ政権の影響やSECの新たなリーダーシップにより、仮想通貨に対する規制環境が緩和され、XRPの価格は2024年第4四半期以降で3倍以上に上昇した。
現在のXRP価格は2ドル(約312円)を超えており、2018年の最高値からは約39%下回っているものの、さらなる成長の余地を残している。
2025年5月19日にはCMEグループがXRP先物を開始し、米国で規制された数少ない仮想通貨の1つとなった。これにより、機関投資家の資金流入が期待されている。また、リップルのODL(オンデマンド流動性)ソリューションは、世界中の銀行やフィンテック企業、決済事業者との提携を拡大している。XRPが国際送金の標準手段として採用されていけば、今後の強気相場で最も注目されるトークンの一つとなるだろう。
