
暗号資産市場が依然として投機的な熱気に包まれる中、ミームコインは特に価格急騰前に仕込むことで、非対称的なリターンが期待できる分野として注目されている。
全体的にはボラティリティの高い相場が続くものの、技術革新やコミュニティの勢い、タイミングの良いプレセールなどを背景に、注目度を増すプロジェクトが登場している。
AIを統合したプラットフォームから、Solana(ソラナ)ベースのインフラまで、現在のミームコイン市場は単なる話題先行ではなく、堅実なファンダメンタルズに支えられた実用性の拡大が進んでいる。以下は、6月までに購入し、2026年まで保有を検討したい注目のミームコイン5選である。
Pepe(PEPE)
ミームトークンの“元祖”とも言われるPepeは、最近の価格上昇により時価総額を30億ドル(約4,700億円)から56億ドル(約8,800億円)超にまで押し上げた。しかし、過去最高値にはまだ届いていない。
日足チャートでは現在調整局面に入っているが、市場ではこの一時的な下落が次の上昇への土台になるとの期待もある。特に注目されているのは、0.000012ドル(約0.0019円)のサポートラインであり、これを維持できるかが今後の展開を左右する分岐点となる。
このレベルを維持できれば、強気トレンドの継続が示唆される一方、下回ればさらなる調整の可能性もある。なお、この上昇は2024年11月に見られた熱狂的な相場を彷彿とさせており、今後の地合い次第では同様の展開も考えられる。
短期的には変動が続くと見られるが、全体的な市場、特にビットコインの動向次第で、再び高値を目指す展開になるとの見方が根強い。
WAYGU CASH(WAYGU)
WAYGU CASHはすでに分散型取引所(DEX)で取引が開始されており、DEXToolsやDexScreenerなどのプラットフォームでも確認可能だ。さらに、複数の中央集権型取引所(CEX)が新たに上場を計画しているとの情報もある。
直近では時価総額2,000万ドル(約31億円)のサポートを割り込んだが、現在は約1,700万ドル(約26億円)を維持している。1週間で20%近く下落したものの、プロジェクト自体はローンチからわずか9日間で6,700人超のフォロワーを獲得するなど、自然な成長を見せている。
急激な価格上昇よりも、着実な拡大が見込まれるプロジェクトとされており、今後の上場やコミュニティの拡大により、中長期的な価格上昇が期待されている。
Solaxy(SOLX)
Solaxyは、Solanaネットワーク初のレイヤー2ソリューションとして注目を集めているブロックチェーンプロジェクトであり、現在プレセール中だ。
プレセール終了まで1か月を切った段階で、すでに3,800万ドル(約59億円)を調達しており、投資家からの期待の高さがうかがえる。
このプロジェクトは、Solanaが抱える「トランザクションの失敗」「混雑」「スケーラビリティ不足」といった課題を解決することを目的としており、今後のdApps(分散型アプリケーション)発展の基盤となるインフラを提供する構えだ。
There’s no telling WHAT you’ll find in the Solaxy…
But no matter what, It’s going bullish. 🔥https://t.co/mdaTX9aVVx pic.twitter.com/L0MRknSRCU
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) May 17, 2025
現在のプレセール価格は1トークンあたり0.00173ドル(約0.26円)と、初期投資としては手ごろな水準である。
トークノミクス(トークン経済設計)としては最大供給量が1,380億枚に制限されており、供給過多を避けつつ、成長性も維持する設計となっている。
さらに注目すべきは、Solaxy Igniter Protocol(ソラキシー・イグナイタープロトコル)の導入予定である。これにより、$SOLX保有者は自らのトークンを作成・発行できるようになる。
これにより、Solaxyは単なる決済・ガバナンス用トークンにとどまらず、プロジェクト創出の起点となる可能性がある。
SolaxyはすでにSNS上で7万5,000人を超えるフォロワーを獲得しており、その期待の高さが数字にも表れている。トークン生成イベントやブリッジ機能の提供も予定されており、理論上の構想にとどまらず、現実的なインフラとしての実装が進んでいる。
Solanaの急成長を背景に、こうした機能性と拡張性を兼ね備えたレイヤー2は、ネットワーク全体のパフォーマンスを一変させる可能性がある。プレセール期間終了までのカウントダウンが進む中、多くの初期参加者がSolaxyの可能性に注目している。
Neiro Ethereum(NEIRO)
Neiroは、低時価総額でのローンチから2億〜3億ドル(約310億〜470億円)規模への上昇を達成したミームコインとして注目されている。
ピーク時からは価格が大きく調整されているが、犬をテーマにしたミームコインは依然として“ブルーチップ”のカテゴリに属すると見なされている。
現在でも月間で約300%の上昇を維持しており、最近の下落は「ドルコスト平均法」で買い増す好機と捉えられている。
サポート水準を維持できれば、0.13ドル(約20円)台への回復も視野に入るが、市場環境の不確実性は続いており、ミームコインが高リスク資産である点は留意が必要だ。
MIND of Pepe(MIND)
MIND of Pepeは、AI(人工知能)とブロックチェーン技術を融合させた次世代型の暗号資産プロジェクトである。
このプロジェクトの注目すべき点は、単なる構想や開発段階にとどまらず、すでに機能するプロダクトを実装し始めている点だ。特に中核となるのが、高度なAIエージェント「MIND」である。
Improve. $MIND pic.twitter.com/rqv0gIg6aB
— MIND of Pepe (@MINDofPepe) May 15, 2025
このAIは、X(旧Twitter)上ですでに稼働しており、リアルタイムでの対話や情報提供が可能な状態にある。これは、MIND of Pepeが単なるミームコインではなく、テクノロジー志向のプラットフォームを目指している証拠でもある。
これまでに約950万ドル(約147億円)を調達しており、プレセール価格は1トークンあたり0.0037515ドル(約0.56円)で提供されている。ローンチまで残り数日となっており、初期参加者からの注目も高い。
単なる話題性に投資するのではなく、現実的な技術応用と進化の可能性に賭けるプロジェクトとして、差別化を図っている。
「Enter the MIND of Pepe(MIND of Pepeの世界へ)」というフレーズは単なるキャッチコピーではなく、AIがユーザーとともに成長するエコシステムの構想を表している。
今後も技術的なアップデートや新機能の導入が予定されており、SNS上の盛り上がりも機能性に基づく実体的な期待感に支えられている。
ブロックチェーンとAIの融合が進む中で、MIND of Pepeのようなプロジェクトは、分散型エコシステムの未来を示唆している。
