
ビットコインの「カップ・アンド・ハンドル(cup-and-handle)」パターンがブレイクアウト目前にあることから、仮想通貨市場の強気相場が始まろうとしている兆候が見られる。
crypto.newsの予測によれば、ビットコインはこのパターンの上限を突破したことで、少なくとも14万3,000ドル(約2,250万円)への上昇が見込まれるという。
さらに、ビットコインは過去8年間にわたって意識されてきたレジスタンストレンドラインを突破しようとしており、これが仮想通貨市場全体の上昇につながる可能性がある。本記事では、そのようなブレイクアウトに先駆けて仮想通貨おすすめの銘柄を取り上げる。
Bitcoin Hyper
Bitcoin Hyper(HYPER)は、Solanaのような高速性とプログラマビリティ(プログラム可能性)をビットコインネットワークにもたらすことを目指している。
ビットコインにおける初の本格的なレイヤー2(Layer 2)であるこのプロジェクトは、Solanaの仮想マシン(SVM)を実行レイヤーとして活用し、すべての処理をビットコインのメインチェーンにアンカー(結び付け)して最終決済とセキュリティを担保している。これにより、ユーザーは自身のBTCをHyperのL2にブリッジ(移行)し、ほぼゼロに近い手数料で高速なトランザクションを処理し、必要に応じてビットコインネットワークに戻すことができる。
この仕組みにより、スマートコントラクトやDeFi(分散型金融)プロトコル、ミームコイン、NFT(非代替性トークン)などがビットコイン上で稼働可能となり、単なる価値保存手段にとどまらない多様な用途が実現する。
HYPERトークンはこのレイヤー2エコシステムのネイティブ資産であり、取引手数料の支払いやステーキング(預け入れによる報酬獲得)によるネットワーク保全、将来的なプロトコル運営にも利用される予定である。
ビットコインHyperは、数週間で110万ドル(約1億7,300万円)以上を調達しており、投資家の関心が急速に高まっている。現在プレセール中のHYPERトークンは、1トークンあたり0.011875ドル(約1.76円)で販売されており、最大623%の年利でステーキングも可能である。
Hyperliquid
Hyperliquidは、強気相場の進行とともに注目される主要アルトコインの一つである。4月の安値からすでに342%上昇し、現在は史上最高値付近で取引されている。
この急騰の背景には、パーペチュアル先物市場での存在感の拡大がある。過去30日間でHyperliquidは2,450億ドル(約38兆円)超の取引量を処理しており、分散型取引所(DEX)業界で最も収益性の高いプロトコルの一つとなっている。5月の収益は6,550万ドル(約99億円)で、4月の4,330万ドル(約65億円)から増加している。
取引量と収益、そしてステーキング利回りの上昇により、HYPEトークンは今後も上昇が期待される。39.96ドル(約6,100円)のダブルトップパターンを無効化したことも、さらなる上昇の可能性を示している。
Uniswap
Uniswapも注目すべきアルトコインの一つであり、分散型金融(DeFi)における市場シェア拡大が原動力となっている。過去30日間でプロトコル全体の取引量は928億ドル(約14.3兆円)を超え、5月の手数料収益は9,500万ドル(約144億円)に達し、4月の6,000万ドル(約91億円)から増加している。
Uniswapの独自ネットワーク「Unichain」は、仮想通貨業界で最も成長が著しいチェーンの一つとなっている。DEX取引量は過去30日で95億ドル(約1.5兆円)を超え、DeFiでのロック総額(TVL)も10億ドル(約1,520億円)に迫っている。また、Unichain上のステーブルコイン(価格が安定した仮想通貨)の時価総額は3億2,000万ドル(約486億円)に達している。
テクニカル面では、UNIトークンは7.5410ドル(約1,150円)の重要なレジスタンスライン(5月11日と5月28日の高値、23.6%のフィボナッチ水準)を突破しており、持続的な上昇が50%のフィボナッチ水準である11.97ドル(約1,820円)への上昇を示唆している。
Ethereum
Ethereum(イーサリアム)も買いの候補として注目されており、スポット型ETH ETF(上場投資信託)への資金流入が加速している。
現在、イーサリアムは「ブル・フラッグ(bullish flag)」と呼ばれる強気のチャートパターンを形成しており、旗のような縦線と四角形から構成されている。フラッグの上限は2,743ドル(約43万2,000円)、下限は1,386ドル(約21万8,000円)で、計測値は1,357ドル(約21万3,000円)となる。これをブレイクアウトレベルである2,740ドル(約43万1,000円)に加えると、目標値は約4,100ドル(約64万5,000円)となる。
さらに、イーサリアムは「ゴールデンクロス」と呼ばれるテクニカルシグナルを形成しており、50日移動平均線が200日移動平均線を上回るこの現象は、典型的な上昇トレンドの始まりを示すとされている。
