
一部の暗号資産プロジェクトは、まるで待合室のような存在だ。トークンを購入して保有し、あとは市場の動きを見守るだけ。Bitcoin Bull TokenとMeme Indexはまさにそのようなスタイルで、価格変動に焦点を当てたパッシブ投資向けの設計となっている。
一方、Dragoin(DDGN)は全く異なるアプローチを取っている。ただ保有するのではなく、ゲームや紹介制度、物語性を取り入れたプレセール段階(初期価格は0.0000292ドル〈約0.0044円〉)への参加など、利用者が能動的に関与できる仕組みが特徴だ。BTCBULLやMEMEXが構造と市場の動きに重きを置くのに対し、Dragoinは「所有」だけでなく「体験」を提供する。
仮想通貨 投資においても、多様な関わり方が求められる中で、こうした参加型の仕組みは新たな選択肢となる可能性がある。
Bitcoin Bull Token:ビットコインの動きに連動する設計
Bitcoin Bull Token(BTCBULL)は、2025年2月10日に登場したERC-20トークンであり、ビットコインと連動する価格設計が特徴だ。ビットコインを直接保有せずに、その値動きに乗りたいと考える投資家に訴求している。
プレセール開始からわずか2日間で、同プロジェクトは100万ドル(約1億5,000万円)以上を調達し、早くも注目を集めた。2025年3月24日時点では、累計で400万ドル(約6億円)を超える資金を集めており、トークン価格は0.002425ドル(約0.37円)に設定されている。ステーキング機能もあり、約105%のリターンが期待できるという。
リワードとバーン(焼却)システムはビットコインのパフォーマンスに連動しており、ビットコインの長期的上昇を信じる投資家にとって魅力的な設計となっている。現在もプレセール中のため、初期段階での参加者には利益獲得のチャンスが残されている。
Meme Index(MEMEX):ミームコインに構造をもたらす
2025年初頭に立ち上げられたMeme Index(MEMEX)は、価格変動が激しく予測困難なミームコイン市場に、一定の構造と分散性をもたらすことを目指している。中堅レベルのミームコインを厳選してパッケージ化することで、個別トークンへの投資リスクを抑える仕組みだ。
2025年3月24日時点で、プレセール段階にもかかわらず既に約400万ドル(約6億円)を集めている。この好調な滑り出しは、ミームコインを分散投資するというアプローチに対する市場の関心の高さを示している。
MEMEXは、ミームコインによる上昇の可能性を享受しつつ、特定トークンの急落による影響を最小限に抑えることを狙っている。今後この分野の市場がさらに進化すれば、MEMEXはリスクを管理しながらミームコインに関わりたい投資家にとって、有力な選択肢となりうる。
Dragoin:暗号資産の保有を“体験”へと変える
多くの暗号資産トークンは、購入後に価格を見守るだけの設計となっている。Dragoin(DDGN)は、その概念を覆すプロジェクトだ。『ゲーム・オブ・スローンズ』のようなファンタジー世界を舞台とし、参加者が冒険に加わるようなゲーム体験を提供する。
初期価格は0.0000292ドル(約0.0044円)と手軽で、誰でも参加しやすい。価格を眺めるだけでなく、「ヴァリリア陥落(The Fall of Valyria)」など物語に基づいたステージ、Telegram内ミニゲームでの報酬獲得、紹介制度によるリワードといった、多様な関与方法が用意されている。
このプロジェクトは、価格投機よりも「参加すること」に価値を置いており、暗号資産初心者にも楽しめる設計だ。初期支援者には、紹介報酬や限定エアドロップ、コミュニティ内での影響力といった特典も用意されており、アクティブな関与によって得られるメリットが明確にされている。
「関わること」が利益につながる時代へ
Bitcoin Bull TokenとMeme Indexは、それぞれビットコインやミームコイン市場の動きを追う投資スタイルを提供している。どちらも、積極的な運用を求めない投資家にとって、構造化されたアプローチと言える。
一方、Dragoin(DDGN)は、ただ観察するのではなく「参加する」ことを重視している。ミニゲーム、物語、リアルタイムでのコミュニティ報酬などを通じて、トークンの保有がまるでゲームのような体験となる。また、0.0000292ドル(約0.0044円)という低価格で始められる点も魅力的だ。
パッシブ投資だけでは物足りないと感じる人にとって、Dragoinは注目すべきプロジェクトとなりうる。エンターテインメント性とチャンスを兼ね備え、「ただ持つ」のではなく「何かをする」ことに価値を見出す新しいスタイルを提示している。
