
Ethereum(イーサリアム)の価格は、過去24時間でわずかに下落したものの、直近1週間で37%上昇し、2025年6月3日5時12分(米東部時間)時点で2,488ドル(約38万7,000円)を記録した。取引高は20%増加し、118億ドル(約1兆8,360億円)に達している。
この急騰は、米証券取引委員会(SEC)がEthereumおよびSolana(ソラナ)の上場投資信託(ETF)について、投資会社としての法的定義を満たさない可能性があると警告した直後に発生した。同機関の発表は、これらのETFの登録や上場適格性に対する懸念を引き起こしている。
SECによると、REX-OspreyのETHおよびSOL ETFに関して、1940年投資会社法に基づき有価証券を主要な投資対象とする構造になっているかどうかについて、依然として未解決の疑問があるという。
Ethereum価格はやや弱含みも反転の兆し
Ethereumの価格は、日足チャート上で長期の下落トレンドを経て回復基調にあることを示している。2024年末から2025年初頭にかけて、下降チャネルを形成していたが、その後「カップ・アンド・ハンドル」と呼ばれる強気のチャートパターンに転じた。
2025年4月中旬に底打ちした後、ETHは大きく反発し、2,150ドル(約33万4,000円)付近のレジスタンスを上抜けた。この水準は50日単純移動平均線(SMA)と重なっている。続いて、200日SMA(約2,680ドル/約41万7,000円)付近での調整局面に入り、カップ・アンド・ハンドルの「ハンドル」に相当する値動きを見せている(GeckoTerminalのデータによる)。

このような全体的に強気のテクニカル構造の中での調整は、市場が2,680ドルのレジスタンスを突破する準備を進めている可能性を示唆している。
また、相対力指数(RSI)は現在53.71と、中立的な水準にある。これは、過熱感も売られ過ぎの兆候もなく、今後の価格変動の余地があることを意味する。
このチャートパターンと200日SMAへの挑戦を踏まえると、ETHが2,680ドルのレジスタンスを明確に突破すれば、次の主要なレジスタンスである3,500ドル(約54万5,000円)付近への上昇も視野に入る。この上昇幅はおよそ38%に相当する。
一方で、200日SMAを突破できずに終値が下回る場合は、再び調整局面に入り、2,150ドルや1,900ドル(約29万6,000円)のサポートラインまで下落する可能性もある。
なお、投資家の間では、新たなビットコイン系ミームコイン「BTC Bull Token(BTCBULL)」への関心が高まっている。このトークンは保有者に無料でビットコイン(BTC)を配布する仕組みが特徴だ。
YouTube登録者数5万6,700人超を抱えるJacob Bury氏は、このICO 仮想通貨BTCBULLが上場後に10倍の上昇を見込める可能性があると述べている。
BTC Bull Token、ICOで700万ドル目前に──ローンチまで残り28日未満
BTCBULLは従来のミームコインとは異なり、価格上昇に連動して無料のBTC(ビットコイン)をエアドロップ(無償配布)する仕組みを採用している。
最初のBTC報酬は、ビットコインが15万ドル(約2,340万円)に到達した時点で発動され、その後も5万ドル(約780万円)ごとの価格上昇ごとに追加のエアドロップが行われる予定だ。さらに、ビットコインが25万ドル(約3,900万円)に到達した場合、長期保有者には特別ボーナスも用意されている。
また、BTCの供給量の希少性を模倣する目的で、BTCBULLは12万5,000ドル(約1,950万円)到達時点からトークンバーン(供給量の意図的削減)を開始し、その後も5万ドルごとに継続していく。これにより、供給が減少し、価格上昇圧力が高まる可能性がある。
投資家の関心はすでに高まっており、プレセールではすでに670万ドル(約10億5,000万円)を超える資金が集まっている。
現在、1トークン0.002545ドル(約0.40円)でBNB、ETH、USDT、クレジットカードを利用して購入可能で、年利61%のステーキング報酬も得られる。
BTCBULLの公式サイトには、ローンチまで残り28日を切ったことを示すカウントダウンタイマーも表示されている。
