XRPは依然として市場で際立った暗号資産（仮想通貨）の一つであり、現在はBitcoinとEthereumに次ぐ位置にある。複数の規制上の勝利を経て、この資産は1ドル（約150円）未満での長期的な停滞から脱し、過去1年間で4ドル（約600円）付近の新高値を目指す展開となった。
しかし、この勢いにもかかわらず、投資家の関心を左右する可能性のある競合銘柄が存在する。そこで、FinboldはOpenAIの最新人工知能モデル「ChatGPT-5」に注目し、XRPに対抗し得る3つの暗号資産を特定した。これらは2026年に向けて大きな成長が期待されている。
Stellar（XLM）
最初に挙げられるのはStellar（XLM）だ。同プロジェクトは、低コストの国際送金と金融包摂を重視するプラットフォームである。直近では採用拡大の兆しが見られ、アナリストは利用増加が価格上昇を後押しすると指摘している。
ChatGPTによれば、送金サービスや分散型金融（DeFi）アプリケーションとの統合が進み、決済分野での強力な競合候補として位置づけられるという。ただし、エコシステムの規模が小さいことや、市場全体の変動に対する影響を受けやすい点はリスクとなる。
注目すべきは、数十億ドル規模（数千億円相当）のトークン化資産を対象としたステーブルコイン（価格が安定した暗号資産）の取り組みであり、主要な機関投資家との連携が進んでいる点だ。2025年にはMoneyGram（マネーグラム）、PayPal（ペイパル）、Mastercard（マスターカード）との戦略的提携を通じて国際送金を効率化し、DeFiエコシステムを拡大させた。
記事執筆時点で、XLMは0.36ドル（約54円）で取引され、直近24時間で3％以上上昇している。
Algorand（ALGO）
2番目はAlgorand（ALGO）である。これはレイヤー1ブロックチェーンであり、低コスト取引や実社会における決済用途を念頭に設計されている。Algorandはマイクロペイメントや機関向けの利用事例に重点を置き、2025年から2026年にかけて計画されているアップグレードによって実用性と採用拡大を目指している。
価格推移に関しては、市場全体の動向と連動しており、記事執筆時点で0.21ドル（約32円）を記録し、直近24時間で2.6％以上上昇している。
ChatGPTは、戦略的パートナーシップやオンチェーン決済製品が成長を支えていると指摘する一方で、他のブロックチェーンとの競争や採用上の課題がパフォーマンスに影響を与える可能性も示した。
特に2025年には、エマージングマーケット（新興市場）において安全かつオフライン対応のデジタル決済基盤を提供する取り組みを通じて金融包摂を推進している。
Bitcoin Hyper（HYPER）
3つ目はBitcoin Hyper（HYPER）である。これはBitcoinのスケーラビリティを拡張するために構築されたレイヤー2ソリューションで、Solana Virtual Machine（ソラナ・バーチャルマシン）統合やZK-rollup（ゼロ知識ロールアップ）技術を採用している。
Bitcoin Hyperは、分散型アプリケーション（dApps）、NFT、DeFi製品をBitcoin上で直接展開できるようにすることを目的としており、高速処理と低コストを実現する。同プロジェクトのカノニカルブリッジ（正規ブリッジ）やラップドBTCの仕組みは、個人投資家だけでなく機関投資家からも関心を集めている。
2025年にはプレセールが1,600万ドル（約24億円）を突破し、クジラ（大口投資家）が継続的にトークンを蓄積した。初期のステーキングプールでは100％を超える年利（APY）が提供され、採用と投資家の注目を加速させた。さらに、メインネット拡張やBitcoin既存インフラとの相互運用性強化といった開発マイルストーンも2026年に向けて進行している。
記事執筆時点で、HYPERのプレセール価格は約0.0129ドル（約1.9円）であり、アナリストの予測では採用が加速すれば2026年末までに0.30～0.50ドル（約46～76円）へ上昇する可能性が示されている。
