XRPは最近3.00ドル(約450円)を再び上回り、アナリストたちは価格予測を引き上げている。暗号資産市場全体が勢いを取り戻す中、Uptober(10月の強気相場)はXRPにとって7%の上昇で幕を開け、機関投資家の関心拡大が背景にある。
CMEグループが来年から24時間365日の暗号資産取引を開始すると発表したことも市場の熱気を高めており、多くの専門家はXRPを「最も伝統的な金融市場に適した暗号資産」と位置付けている。
今月はXRPと市場全体にとって重要な局面を迎えており、72以上の暗号資産ETFが米証券取引委員会(SEC)の判断を待っている。最初の期限は10月19日から始まる。ブルームバーグの専門家はETF承認の確率を95%と見積もっている。

現在、XRPは約3.03ドル(約455円)で取引され、時価総額は1,817.7億ドル(約27兆3,000億円)に到達。これはブラックロックの時価総額1,810億ドル(約27兆1,900億円)をわずかに上回り、金融業界における存在感の大きさを示す節目となった。
XRP価格予測:大きな動きは目前か?
XRPは3.00ドルを明確に突破し、下降チャネルの上限に迫っており、強い買い圧力が確認されている。次の抵抗線は3.17ドル(約475円)と3.36ドル(約503円)付近にあり、勢いが続けば3.60〜4.00ドル(約540〜600円)のゾーンを目指す展開が想定される。

一方で、XRPは一時3.103ドル(約466円)の高値をつけた後に落ち着きを見せ、現在は3.04ドル(約457円)前後で推移している。高値と安値の切り下げが現れ始めており、短期的な疲れを示唆している。
出来高も減少傾向にある。強気派は2.94ドル(約442円)からのV字反発を演出したが、3.07ドル(約462円)付近で勢いが鈍化した。RSI(相対力指数)は68に位置し、買われ過ぎに近づいているため、一時的な調整が入る可能性もある。
仮にXRPが3.10ドル(約466円)を強い出来高を伴って終値で上回れば、移動平均線やモメンタム指標は3.18〜3.20ドル(約477〜480円)への上昇シナリオを支持する。しかし、もし価格が2.94〜2.95ドルのサポートを割り込む場合、短期的な下落圧力が強まり、2.90ドル(約436円)以下を試す展開も考えられる。
Bitcoin Hyper:新たなXRPの競合か?初のビットコインLayer-2が2,200万ドル突破
このUptoberで注目を集めているのはXRPだけではない。Bitcoin Hyperもまた、イノベーションと採用という異なる側面で存在感を示している。Bitcoin Hyperはビットコインに新しいシナリオを描こうとしているのだ。

わずか4か月で、Bitcoin Hyper(初の高速ビットコインLayer-2)はプレセールで2,000万ドル(約30億円)を突破し、現在は2,200万ドル(約33億円)を記録。これはXRPの最新の上昇をけん引するクジラ投資家たちの関心をも集めている。その理由は明確で、Bitcoin Hyperはビットコインの高いセキュリティとソラナ(Solana)の高速性を組み合わせ、1:1でビットコインをLayer-2上で発行可能にし、さらに現在53%の年利(APY)でステーキング報酬を提供している。
XRPとBitcoin Hyperは、それぞれ異なる形で次の暗号資産サイクルを形作ろうとしている。XRPは伝統金融の架け橋として、Bitcoin Hyperはビットコインのスケーラビリティと利回り拡大の扉を開く役割を担う。両者に共通するのは、機関投資家や大口資金が「実用性」に賭けているという点である。





