
ビットコイン(BTC)は10万ドル(約1,560万円)を維持し、重要な価格帯の上で推移している。
この急騰には複数の要因がある。まず、米国のCBOEボラティリティ指数(VIX)は現在20未満まで低下している。VIXは今後30日間の市場の変動性を示す「恐怖指数」として知られ、不安定さの指標とされる。
年初時点ではVIXは60近くまで上昇していたが、現在は過去30年の平均である20に戻っており、市場の安定感を示している。
また、米中間の関税戦争の緩和もビットコイン価格の上昇を後押しした。米国は30%の関税に合意し、中国側は米国製品に対する関税を10%に引き下げる方針を示した。
こうした環境により、投資家の間ではリスク選好の姿勢が高まっている。以下では、仮想通貨市場がさらに上昇する可能性を示す技術的指標と、次に注目される仮想通貨3銘柄を紹介する。
ビットコイン市場におけるリスク選好の兆し
2025年4月の米消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は2.3%となり、前月から0.1ポイント低下した。これは2021年2月以来の低水準であり、経済の安定性を示す好材料である。
CryptoQuantのデータによると、「ビットコイン・ブルスコア指数」は20から80に上昇している。指数が22〜50の場合は中立〜やや強気、80を超えると非常に強気な市場と判断される。
過去にもこの指数が80に達した際には、力強い上昇トレンドが見られた。
さらに「ビットコイン恐怖・欲望指数」も上昇中で、現在は53.3%に達している。過熱ゾーンとされる80%まではまだ余裕がある水準だ。
これらの要素から、ビットコインが過去最高値を更新し、13万5,000ドル(約2,110万円)への到達も視野に入っている。
トランプ氏の発言が強気相場の裏付けに
サウジアラビアで開催された米国・サウジ投資フォーラムにおいて、トランプ前大統領は「市場はこれから大きく上昇する」と発言した。
投資の加速と雇用創出が前例のない速度で進んでおり、これが株式市場を新たな高値に押し上げると述べた。
その影響はビットコインにも波及している。現在、多くの企業が資産の一部をビットコインに転換し始めている。
たとえば、Strategy社はこれまでに55万BTC以上を保有。Semler Scientific(セムラー・サイエンティフィック)も2025年に入ってから1,510BTCを購入し、保有数は3,808BTCに達している。
Cantor Fitzgerald(キャントール・フィッツジェラルド)が支援する投資会社Twenty One Capitalも、最近Tether(テザー)からの4億5,870万ドル(約715億円)分のビットコイン購入を受け、合計36,312BTCを保有している。
Semler Scientificの会長であるエリック・セムラー氏は次のように述べている。
「当社は営業キャッシュフローおよび資金調達を活用し、戦略的にビットコインの保有を拡大している」
こうした企業の動きと市場の強気姿勢を踏まえると、ビットコインが13万5,000ドルに到達する可能性は十分にある。
以下では、今注目すべき有望な仮想通貨を紹介する。
1. BTC Bull Token(BTCBULL)──ビットコイン連動型の最注目アルトコイン
BTC Bull Token(BTCBULL)は、ビットコインを応援する独自の仕組みを持つ有望な仮想通貨だ。
特筆すべきは、BTCBULL保有者に対して実際のビットコインがエアドロップされる点にある。
ビットコインが15万ドル、20万ドル、25万ドルなどの節目価格を突破するたびに、BTCBULL保有者にエアドロップが実施される予定である。参加条件は、Best WalletにBTCBULLを保有していること。
さらに、BTCBULLはデフレ型モデルを採用しており、一定期間ごとにトークンの供給量が削減される。
価格は1トークンあたり0.00251ドル(約0.39円)で、これまでに570万ドル(約8億9,000万円)以上を調達している。2026年には0.096ドル(約15円)に到達するとの予測もある。
2. SUBBD Token(SUBBD)──AIでクリエイター経済を変革する革新的プロジェクト
SUBBD Token(SUBBD)は、世界初のAI統合型サブスクリプション・プラットフォームを構築している仮想通貨だ。
約8兆円規模のデジタルコンテンツ市場では、高手数料や自動化の遅れ、ファンとの関係性の希薄化が課題とされてきたが、SUBBDはこれに対処する。
同プラットフォームでは、音声・画像・動画生成ツールなどのAI機能が提供され、クリエイターは制作から配信までのプロセスを効率化できる。
また、ペイパービュー、定額制、チップ、NFT販売など多様な収益モデルが利用可能。
ファンはSUBBDトークンを用いてコンテンツの購入やサブスク契約ができるほか、割引、先行機能の利用、投票権も得られる。
さらに、ステーキングによって20%の年利とライブ配信、舞台裏コンテンツのアクセスなども可能になる。
価格は1トークンあたり0.0554ドル(約8.6円)で、既に39万ドル(約6,100万円)以上を調達している。
3. Just a chill guy(CHILLGUY)──GTAから生まれた話題のミームコイン
GTA Vでタクシードライバーとして地道に稼ぐキャラクター──これがJust a chill guy(CHILLGUY)の象徴だ。
「無関心」で「自然体」なスタイルを体現したこのキャラは、ジーンズに赤いスニーカー、グレーのセーターを着用し、ポケットに手を突っ込んで微笑む姿が印象的だ。
そのユニークさから、ミームコイン投資家の間で急速に支持を集めている。
CHILLGUYは直近7日間で130%以上、1カ月で460%以上の価格上昇を記録している。現在の価格は0.1140ドル(約17.8円)で、今後も注目される銘柄のひとつである。
仮想通貨投資の現実性とリスク
BTCBULLやSUBBDといった注目のアルトコインは、大きな利益を生む可能性を秘めている。ただし、それらのパフォーマンスは仮想通貨市場全体の動向に強く左右される。
現在の相場は好調だが、悪材料ひとつで急落するリスクもある。そのため、無理のない範囲での投資を推奨する。
また、投資判断は必ず自身で行うこと。本記事は投資助言を目的としたものではない。
