2008年の世界金融危機以降、仮想通貨業界が急成長を遂げる中で、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は常に主要な存在として市場を牽引してきた。ビットコインは「デジタルゴールド」として、インフレヘッジや地政学的リスク回避手段としての役割を担う一方、イーサリアムはスマートコントラクトや分散型アプリケーション(dApps)の中核ネットワークとして認識されている。
時価総額が2兆3,000億ドル(約360兆円)に達するビットコインの支配的地位は揺るがないとされるが、スタンダードチャータードのアナリストであるジェフ・ケンドリック氏は、イーサリアムには弱点があり、ある仮想通貨が2028年までにその地位を逆転する可能性があると述べている。
今年最も注目された仮想通貨の動き
イーサリアムとビットコインにとって今年は好調な年となっている。特にビットコインは、従来の金融システムとの統合が進み、存在感を増している。しかし、今年最大の上昇を見せたのはXRPであり、過去1年間で約400%の上昇を記録している(7月31日時点)。
11月の米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利したことで、XRPにとって追い風となる複数の事象が発生した。特に証券取引委員会(SEC)の指導部交代により、長年XRPの価格に重くのしかかっていたリップル社に対する訴訟問題が解消された点は大きい。

ケンドリック氏は、この上昇トレンドはまだ始まったばかりであり、XRPが2028年までにイーサリアムを超える可能性があると見ている。記事執筆時点でイーサリアムの時価総額は4,600億ドル(約72兆円)、XRPは1,860億ドル(約29兆円)である。
同氏の見立てでは、XRPとリップル社が今後さらに機関投資家に受け入れられ、国際送金市場でのシェアを拡大するとしている。
リップルによる戦略的買収と送金分野への取り組み
リップル社は年初にプライムブローカーのHidden Road(ヒドゥン・ロード)を12億5,000万ドル(約1,960億円)で買収した。同社は外国為替、デジタル資産、デリバティブ、スワップなどの分野で機関投資家向けのクリアリングや資金調達サービスを提供している。
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、国際銀行間通信協会(SWIFT)の国際送金エラー率が6〜11%に上ることを指摘し、XRPネットワークの即時決済機能により最大10兆ドル(約1,570兆円)の取引を効率化できると述べた。
XRPネットワークは現在、1秒あたり1,500件の取引を処理可能であり、ガーリングハウス氏はXRPが2030年までにSWIFTの取引量の14%を獲得する可能性があるともしている。
ケンドリック氏はXRPの価格目標として、2025年末までに5.50ドル(約860円)、2026年には8ドル(約1,250円)、2028年には12.50ドル(約1,950円)を見込んでいる。12.50ドルまで上昇すれば、XRPの時価総額は約7,400億ドル(約116兆円)に達する計算だ。現在XRPは3.10ドル(約480円)付近で取引されている。
XRPはイーサリアムを超えられるのか?
仮想通貨市場の価格変動が激しい中、将来の価格予測は慎重に捉えるべきだ。しかし、技術的な基盤と実用性のある仮想通貨は、今後の価格上昇の可能性が高いと考えられる。
XRPとリップルの取り組みは注目に値し、特に国際送金分野は仮想通貨による変革の可能性が高い領域だ。一方で、イーサリアムのネットワークには多くのステーブルコイン(価格が安定した仮想通貨)が発行されており、こちらも決済需要の増加に伴って恩恵を受けるだろう。
したがって、XRPがわずか数年でイーサリアムを追い越す可能性は低いと見られる。両者ともに強固な技術基盤を持つ暗号資産であり、投資対象としてはどちらも有望だが、XRPは価格の変動幅が大きいため、現時点では投機的な比率にとどめるのが無難とされる。
注目の新仮想通貨:Bitcoin Hyper(HYPER)
Bitcoin Hyper(HYPER)は、レイヤー2プロトコルとして注目を集めており、プレセールで720万ドル(約11億3,000万円)を調達した新しい仮想通貨である。

HYPERの開発チームは、ビットコインのメインネット上にDeFi(分散型金融)、GameFi(ゲームと金融の融合)、NFT(非代替性トークン)などを統合した包括的なエコシステムの構築を目指している。
HYPERは、レイヤー2プロトコルにソラナの仮想マシン(SVM:Solana Virtual Machine)を採用しており、ビットコインの基盤を活かしつつ、ソラナの高速処理と低手数料のメリットを取り込んでいる。
革新的なロールアップ技術を活用することで、SVMを実行レイヤーとして完全統合し、高速な取引、リアルタイム実行、低コストを実現する。これにより、ビットコインのセキュリティを維持しながら、より柔軟なアプリケーション展開が可能となる。
HYPERのプレセールは、現在の価格0.01255ドル(約1.96円)から次の価格ステージに進むまで残り約30時間となっており、価格上昇が迫っている。
最新情報を得るには、TelegramとXのコミュニティに参加するとよい。詳細はHYPERのプレセール公式サイトで確認できる。






