
ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)をはじめとする主要な暗号資産が急落し、暗号資産市場全体で5,000億ドル(約75兆円)もの時価総額が吹き飛んだ。
世界中の株式市場も、新型コロナウイルス流行時以来の大幅な下落を見せており、全面的に赤字が広がっている。金曜日には、米国株式市場だけで3兆2,500億ドル(約487兆円)もの価値が失われ、暗号資産市場全体の規模を上回った。混乱は週明けも続き、世界市場はさらに数ポイント下落している。
今回の調整は2022年初頭の動きに似ているが、今回は政治的緊張とトランプ前大統領による関税措置が背景にある。トランプ氏が強硬姿勢を崩さず、中国が対抗関税を打ち出すなど、貿易戦争の様相を呈しており、暗号資産もその影響を強く受けている。
今後、アルトコインが反発し、再び勢いを取り戻すことができるのか。以下に注目すべきトークンを紹介する。
市場の混乱とボラティリティの高まり
突然の市場混乱はなぜ起きたのか。
月曜日の朝、ビットコインは一時的に75,000ドル(約1,120万円)を下回った。この背景には、価格下落を受けた機関投資家のロスカット回避目的の売却があった可能性がある。価格の底を見極めようと、買いを控えた投資家も多かったと考えられる。
現在、VIX(恐怖指数)は年初来最高の52.77を記録しており、市場の不安定さを如実に示している。
こうした状況下で、投資家は不安に駆られて行動すべきなのか。それとも、この混乱の中にこそチャンスがあるのか。
有望な暗号資産のプレセールやアルトコインは、こうした不安定な市場においてリスクを軽減する手段になり得る。以下の3つのトークンには、今まさに注目が集まっている。
1. SUBBDトークン – クリエイターとファンのためのデジタルコンテンツ革命
SUBBDトークン(SUBBD)は、AI搭載のクリエイタープラットフォーム「SUBBD」のユーティリティトークンであり、ファンとの関わり方や収益化の在り方を一新するプロジェクトだ。
このプラットフォームは、AIツールとクリエイターを組み合わせ、NFTや暗号資産による決済を含む多機能な支援を提供している。コンテンツ制作のエコシステムを再定義し、クリエイターの自立性、Web3トレンド、AI活用、トークン化が融合する空間を構築している。
SUBBDトークンの保有者には、以下の特典がある:
- 限定コンテンツへのアクセス
- VIPステーキング特典
- プラットフォーム内の割引
- 経験値ブースト(XP)
- ロイヤルティ報酬
SUBBDはEthereum(イーサリアム)上で発行されており、プレセール期間中は年率20%の固定ステーキング報酬を提供。報酬はプレセール終了後すぐに請求可能である。
現在、1トークンあたりの価格は0.0551ドル(約8.20円)で、プレセールではすでに104,000ドル(約1,550万円)を超える資金が集まっている。
2. Solaxy(SOLX) – Solana初のレイヤー2ソリューション
Solaxy(SOLX)は、Solana(ソラナ)にスケーラビリティをもたらすレイヤー2プロジェクトだ。
Solanaは低い手数料と高速なネットワークで知られる一方、トランザクション失敗やネットワークの混雑といった課題も抱えている。対するEthereumは、流動性と実績あるエコシステムを持つが、取引コストが高い。
Solaxyはこの2つのネットワークの弱点を補完する。SOLXはEthereum上で発行されるが、将来的にはSolanaに対応する初のレイヤー2ネットワークの構築を目指している。このマルチチェーントークンは、Solanaの速度とERC-20の互換性を兼ね備えている。
また、単なるレイヤー2構築にとどまらず、ミームコイン市場における実用性の提供にも注力している。
現在までに2,900万ドル(約43億円)を超える資金が集まっており、プレセール参加者には年率139%のステーキング報酬が提供されている。
トークン価格は現在0.001686ドル(約0.25円)。詳細はBest Walletアプリや公式サイトのプレセールページを参照。
3. OKB – OKXエコシステムのユーティリティトークン
OKB(OKB)は、現在の市場混乱の中でも比較的安定した動きを見せているアルトコインのひとつだ。
当日こそ下落したものの、過去1週間では5%近い上昇を維持しており、同期間で6%下落したビットコインと比べるとその安定性が際立っている。
OKBは中央集権型暗号資産取引所OKX(オーケーエックス)のユーティリティトークンであり、1日あたり57億ドル(約8.5兆円)の取引高を背景に高い安定性を誇っている。トークン保有者は、取引手数料の割引やOKX Earnを通じたパッシブインカム、さらにはトークン上場候補への投票権も得られる。
OKXは世界で5番目に大きいCEX(中央集権型取引所)であり、これが市場の混乱にもかかわらずOKBを支えている一因と考えられる。
ビットコインの下落とともに注目されるアルトコインとプレセール
市場が急落すれば、不安になるのは当然のことだ。
しかし、長期的な視点を持つ投資家にとって、こうした局面は戦略を見直す好機でもある。調査を怠らず、有望なアルトコインに目を向けることで、混乱の中にもチャンスを見出すことができる。
繰り返しになるが、投資判断は自己責任で行ってほしい。本記事は投資助言ではない。暗号資産は常に高い変動性を持ち、損失の可能性もある。
それでも、今回紹介したトークンは、今後の市場回復局面において注目すべき選択肢のひとつである可能性がある。
