リップル 今後:2025年に2ドル回復はあるか
リップルは今年7月以降、弱含みの相場展開が続く中、心理的節目である2ドルの回復に苦戦している。 同社が提供する暗号資産XRPは高値と安値を切り下げる下落基調にあり、すでに年初来で約半分下落し、足元では1.85ドル前後で推移している。 市場では、年末までにXRPが再び2ドルを回復できるかどうかが焦点となっている。 弱いマクロ経済環境や、機関投資家によるデジタル資産への慎重姿勢を背景に、XRPは約8カ月ぶりの安値圏で取引されている。 一方で、XRPの上場投資信託(ETF:取引所で売買できる投資信託)の登場は、機関投資家の関心を大きく集めている。 XRP ETFは約11億ドル(約1650億円)の運用資産残高(AUM)を集め、同時期にビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のETFが大幅な資金流出に見舞われた点と対照的だ。 この動きは、実需を伴うプロジェクトへの需要が高まりつつあることを示している。 弱気相場の中でも底堅さを見せているのがBitcoin Hyperで、既存銘柄が下落する中でも下値を限定的に抑えている。 同プロジェクトの調達額はすでに2970万ドル(約445億円)に達しており、2026年までに3000万ドルの達成を目指している。 XRP ETF、火曜日に約4390万ドルの資金流入 XRP ETFは上場以降、これまで一度も純流出を記録せず、堅調な資金流入が続いている。複数のXRP ETFを合計すると、ローンチから数週間で約11億〜12億ドル(約1650億〜1800億円)の純流入を集めた。 火曜日には約4390万ドル(約66億円)が流入し、12月としては最大級の資金流入日となった。その一方で、ビットコインETFとイーサリアムETFは、先週だけで合計10億ドル超の資金流出を記録している。 XRP ETFはBTCやETHのETFを明確に上回る資金動向を示しており、大口投資家の関心が向いていることは明らかだ。しかし、XRPの価格は上昇に転じておらず、1.9ドル前後で停滞している状況が続いている。 背景にあるのがETF特有の仕組みだ。ETFへの資金流入は、即座に暗号資産市場でXRPを買い付けることを意味しない。多くの場合、仲介業者や既存流動性を活用するため、価格への影響が時間差で表れる。その結果、強い機関投資家需要があっても、短期的に価格上昇へ直結しないケースが生じている。 ...








