米国大統領ドナルド・トランプ氏が率いる分散型金融(DeFi)プロジェクトの「World Liberty Financial(WLFi)」は19日、約1500万ドル相当のイーサリアム(ETH)を購入した。
イーサリアムの価格は1時間以内に3.4パーセント上昇し、執筆時点では3339ドルとなっている。
トランプ氏の仮想通貨に関する動向
同プロジェクトはイーサリアム以外にも、21日にはビットコイン(BTC)を約4700万ドル分購入。Aave(AAVE)、Ondo Finance(ONDO)、Ethena(ENA)といった主要DeFiトークンも購入している。
BREAKING: @realDonaldTrump CRYPTO PROJECT @worldlibertyfi PURCHASES ~$14.66M WORTH OF $ETH pic.twitter.com/Y8RNYFEOwo
— DEGEN NEWS (@DegenerateNews) January 19, 2025
トランプ氏は、大統領に就任する直前の18日に、ソラナブロックチェーン上でミームコイン「TRUMP」を発表し、話題を呼んだばかりだ。同氏の暗号資産(仮想通貨)に関する動きが強まっているとして、市場関係者は注目を集めている。
イーサリアム財団の動き
ソラナブロックチェーンを使ったTRUMPの成功を背景に、イーサリアムの影響力低下を懸念する声も出ていた。しかし、WLFiによる今回の大規模なETH購入は、イーサリアムへの強い信頼を示す動きとして市場は好感している。
20日には、イーサリアムエコシステムを支援するイーサリアム財団も、5万ETHを新規のマルチシグウォレットに移動。DeFiエコシステムへの参加を本格化する姿勢を示した。
イーサリアム財団は、従来のイーサリアム売却による収益モデルからの転換を図っており、この動きは今後も継続するとみられている。
イーサリアム上のコミュニティトークン
WLFiやイーサリアム財団の動きを背景に、イーサリアム上で展開されるトークンが注目されている。その一例が、FLOCKERZだ。
FLOCKERZは、イーサリアムブロックチェーン上に構築され、コミュニティベースの意思決定システムを採用している。
FlockTopiaと呼ばれる分散型自律組織(DAO)を通じて、Vote-to-Earn(V2E)モデルを採用を採用。トークン保有者は投票を通じてプロジェクトに参加でき、報酬を得ることもできる。
FLOCKERZの先行セールは残り10時間以内に終了し、それ以降は購入できなくなる。現在価格は、1FLOCKあたり0.0066883ドルとなっている。